Weibull分布において、位置パラメータが温度の対数値の2次関数、尺度パラメータが温度の対数値の1次関数で表されるモデルを作成してみましょう。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Devalt.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[寿命の二変量]を選択します。
3. 「時間」を[Y, イベントまでの時間]に指定します。
4. 「温度」を[X]に指定します。
5. 「打ち切りの有無」を選択し、[打ち切り]に指定します。
6. 「重み」を[度数]に指定します。
7. 「関係」のリストから[カスタム]を選択します。
8. 「m」の入力フィールドに「1, log(:温度), log(:温度)^2」と入力します
(1は、モデルに切片が含まれることを示します)。
9. 「s」の入力フィールドに「1, log(:温度)」と入力します。
10. [指数関数を使用]チェックボックスをオンにします。
11. [包含モデルの検定]のチェックボックスをオフにします。
12. 「使用条件」の入力フィールドに「10」と入力します。
13. 「分布」のドロップダウンリストから[Weibull]を選びます。
図4.23は、[カスタム]オプションを選択して設定した起動ウィンドウです。
メモ: 尺度パラメータが、水準間で一定でないモデルの場合は、[包含モデルの検定]チェックボックスはオフにしてください。「包含モデルの検定」の統計的結果は、ここで説明したカスタム変換には対応していません。
14. [OK]をクリックします。
図4.23 「寿命の二変量」起動ウィンドウでの[カスタム]関係の指定
図4.24を見ると、位置と尺度に関する変換式が、「推定値」レポートの下部に表示されています。
分析結果の解釈などは、「関係」で[Arrhenius 摂氏]を選択した「寿命の二変量」プラットフォームの例と同じように行ってください。
図4.24 [カスタム]関係を指定した場合のWeibull分布の推定値と計算式