構造方程式モデルのパス図は、さまざまな方法でカスタマイズできます。カスタマイズに関するオプションのほとんどは、パス図のポップアップメニューか、または「パス図の見栄えを変更」ウインドウのいずれかまたは両方にあります。
パス図のポップアップメニューは、パス図を直接右クリックして表示できます。パス図内のどこを右クリックしたかや、右クリックしたときにパス図内の要素を選択していたかどうかによって、使用できるオプションは異なります。
選択
[「矢印の元」リストに選択内容を追加]・[「矢印の先」リストに選択内容を追加]・[一方向矢印の追加]・[双方向矢印の追加]・[潜在変数の追加]・[選択内容を非表示]・[すべてを表示]のオプションがある。これらのオプションのほとんどは、パス図で何らかの項目を選択することによって使用できるようになります。
ヒント: パス図内に非表示になっている項目があるときは、パス図の上部に[すべて表示]ボタンが表示されます。このボタンを使って、非表示になっている項目をすべて再表示することができます。
表示
パス図における各種要素の表示/非表示を切り替えるオプションがある。[デフォルトの表示]を選択すると、最初に表示されていた要素が表示されます。
メモ: [デフォルトの表示]オプションは、[平均/切片の表示]オプションの設定には影響しません。
あてはめたモデルのレポートのパス図の場合、[推定値の表示]オプションもあり、パス図の矢印に表示する推定値として[非標準化]・[標準化]・[なし]のいずれかを選択できます。
これと同種の要素をすべて選択
(パス図内の項目を右クリックしたときにのみ使用できます。)右クリックした項目と同じ種類の要素をすべて選択する。
潜在変数のグループを選択
(パス図内の潜在変数を右クリックしたときにのみ使用できます。)選択されている潜在変数と関連のある項目のグループ全体を選択する。潜在変数を特に選択していない場合、右クリックした潜在変数と関連のあるグループのみが選択されます。
変数名の変更
(パス図内の潜在変数を右クリックしたときにのみ使用できます。)パス図内の潜在変数の名前を変更する。
メモ: パス図内で潜在変数の名前を変更すると、「矢印の元」および「矢印の先」リストでも、該当の潜在変数の変数名が変更されます。
回帰の追加
(パス図内の変数を右クリックしたときにのみ使用できます。)右クリックした変数と他の変数の間に、回帰を表す一方向の矢印を追加する。このオプションを選択してから、矢印の先に設定する変数をクリックしてください。
共分散の追加
(パス図内の変数を右クリックしたときにのみ使用できます。)右クリックした変数と他の変数の間に、共分散を表す双方向の矢印を追加する。このオプションを選択してから、矢印の先に設定する変数をクリックしてください。
パス図のカスタマイズ
「パス図の見栄えを変更」ウィンドウを開く。「パス図の見栄えを変更」のオプションを参照してください。
潜在変数のグループを回転
選択した潜在変数の指標変数を、潜在変数を中心として時計回りに90度回転させる。潜在変数を選択していない場合は、すべての潜在変数の指標変数が回転します。
レイアウト
パス図内における項目の配置オプションを、2種類の中から選択する。
パス図のコピー
パス図の画像をクリップボードに保存する。高画質を維持するには、クリップボードの画像をベクトル形式グラフィックとして貼り付けてください。
ダイヤグラムのプロパティをコピー
現在のパス図のプロパティをクリップボードにコピーする。コピーしたプロパティは、別の構造方程式モデルのパス図に貼り付けることができます。
ダイヤグラムのプロパティを貼り付け
クリップボードにあるパス図のプロパティを現在の構造方程式モデルのパス図に貼り付ける。
元に戻す
パス図に加えた最後の変更操作を取り消す。
やり直し
パス図で最後に取り消した操作をやり直す。
編集
JMPの標準的なグラフ編集オプションが含まれる。これらのオプションの詳細については、『JMPの使用法』のJMPのレポートを参照してください。
レイアウトのリセット
パス図のレイアウトを最初の設定に戻す。
「パス図の見栄えを変更」ウィンドウを開くには、「パス図」パネルのカスタマイズボタンをクリックするか、「構造方程式モデル」の赤い三角ボタンから[パス図のカスタマイズ]を選択するか、またはパス図のポップアップメニューから[パス図のカスタマイズ]を選択します。「パス図の見栄えを変更」ウィンドウには、4つのパネルと、カラーテーマ(2種類)を選択するドロップダウンメニューがあります。
予め用意されているテーマ
あらかじめ用意されているカラーテーマのオプションが含まれる。白黒または青を選択できます。どちらかを選ぶと、そのカラーテーマが適用されます。
変数の外観
塗りつぶしの色、枠線の色、テキストの色、パス図内の項目のサイズを設定するオプションが含まれる。顕在変数・潜在変数・定数に対して、それらのフォントや外観を設定できます。
パスの設定
矢印の外観を設定するオプションが含まれる。矢印の太さや透明度を固定値に設定するか、または標準化推定値に応じて変化するようにできます。また、有意でないp値の矢印を破線にしたり、有意水準aを設定したり、矢印の色やラベルのフォントを変更したりできます。デフォルトでは、矢印の太さは固定されており、透明度は標準化推定値に応じて変化するようになっています。
その他の設定
次のオプションがあります。
グリッド線の表示
パス図内での項目の整列に役立つグリッド線の表示/非表示を切り替える。
パス図をロック
パス図内での項目の配置をロックまたはロック解除する。パス図がロックされているときは、パス図内の項目を動かせません。また、パス図の上部にある鍵マークが強調表示されます。
平均/切片の表示
平均および切片の表示/非表示を切り替える。平均構造は、デフォルトではパス図に表示されません。
潜在変数の指標変数を表示
潜在変数からの指標変数の表示/非表示を切り替える。
回帰の表示
回帰を示す矢印の表示/非表示を切り替える。
分散の表示
分散を示す矢印の表示/非表示を切り替える。
共分散の表示
共分散を示す矢印の表示/非表示を切り替える。
等号制約の表示
等号制約の表示/非表示を切り替える。
R2乗値の表示
各ノードにおけるR2値の表示/非表示を切り替える。
R2乗でノードを塗りつぶす
各ノードをそのR2値で塗りつぶす、または塗りつぶしを取り消す。
プレビュー
ウィンドウで選択した設定内容に基づき、パス図の外観のプレビューを表示する。
ヒント: 「パス図の見栄えを変更」ウィンドウの下部にある[環境設定に保存]ボタンを使用すると、現在の設定をプラットフォームの環境設定に保存し、いつでも同じ設定を使用することができます。