「多重因子分析」プラットフォームでは、部分テーブル(sub-tables)から構成される、1つのデータテーブルを使用します。個々の部分テーブルは「ブロック」と呼ばれています。各ブロックに含まれる列数は異なっていてもかまいません。また、各ブロックに含まれるデータの種類や内容は、互いに異なっていてもかまいません。ブロックは、JMPデータテーブルの列グループ(グループ化された列)として定義する必要はありませんが、JMPデータテーブルにて予めブロックごとに列をグループ化しておいたほうが、このプラットフォームを起動するときに便利です。
データテーブルの行は、評価する対象物(製品・商品・食品)を表しています。データテーブルでは、1つの対象物に対するデータが、1行に保存されているようにしてください。たとえば、図7.5は、異なるワインヤードで生産された16種類のワインの味や匂いを評価したデータテーブルです。このデータテーブルでは、評価者別に列がグループ化されています。それらの列グループは、「列」パネルで確認できます。行17と行18の「ワインヤード」には「地域」が割り当てられていません。この分析は、これらのワインヤードがどの地域にありそうか調べることにも役立つかもしれません。
図7.5 多重因子分析用のデータテーブル(一部)
メモ: なお、「多重因子分析」プラットフォームでは、欠測値は列の平均値に置換されます。だだし、欠測値などによって、列の分散がゼロになる場合には、その列は分析から除外されます。欠測値に対する上記のルールは、追加変数を含むすべての変数に適用されます。