JMPでは、日付時間値を、1904年1月1日午前0時からの秒数で内部的に保持します。
「x=01Jan1904」という式を実行すると、指定されている日付がJMPでの基準日つまり「ゼロ日」のため、xはゼロに設定されます。通常、日付値の内部的な数値は、かなり大きな数値になります。(たとえば5oct1998は2990390400になります。)
Abbrev Date(date)
説明
指定された日付(date)を引用符付き文字列に変換する。
戻り値
日付の引用符付き文字列
引数
date
基準日(1904/01/01の午前零時)からの秒数、または任意の日付時間演算子。
例
Abbrev Date( 29Feb2004 );
2004/02/29
次も参照
『スクリプトガイド』の日付時間の関数と形式
As Date(x)
説明
数値または式xの日付型の形式を戻す。戻り値は、テキストウィンドウに送られたときに、日付または期間として表示されるようになります。1年以上を示す値は日付として戻されます。1年未満を表す値は、時間の長さとして戻されます。
戻り値
指定された数値または式から計算された日付
引数
x
数値または式。
次も参照
『スクリプトガイド』の日付時間の関数と形式
Date Difference(datetime1, datetime2, interval name, <alignment>)
説明
2つの日付時間値の差を、指定された単位で戻す。
戻り値
数値
必須の引数
datetime1, datetime2
日付時間値。
interval name
期間を示す引用符付き文字列。"month"、"day"、"hour"など。
オプションの引数
alignment
引用符付き文字列。
– "Start"は、2つの日付時間値の間隔内で、指定した期間が何度始まったかを数えます。
– "Actual"は、2つの日付時間値の間隔内に期間全体がいくつ含まれていたかを数えます。
– "Fractional"は、2つの日付時間値の間隔内の期間の数を、"year"、"quarter"、"month"の長さの平均値を使って小数部まで計算します。
Date DMY(day, month, year)
説明
引数から日付値を生成する。
戻り値
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数
引数
day
日付を示す1~31の数字。エラーのチェックは行われません。たとえば、2月31日も入力されてしまうので注意が必要。
month
月を示す1~12の数字。
year
年。
Date Increment(datetime, interval name, <increment>, <alignment>)
説明
期首の日付時間値に1または複数の期数を加算します。
戻り値
新しい日付時間値
必須の引数
datetime
開始の日付時間値。
interval name
期間を示す引用符付き文字列。"year"、"quarter"、"month"、"week"、"day"、"hour"、"minute"、"second"が使用できます。
オプションの引数
increment
間隔数を指定する数値。デフォルト値は1です。
alignment
キーワードを含んだ引用符付き文字列。
– "Start"は、指定した日付時間値からintervalで指定した単位より小さな部分を切り捨てます。たとえば、時間を切り捨てて、日付を出力します。"start"がデフォルト値です。
– "Actual"は、指定した日付時間値を切り捨てることなく加算を行います。
– "Fractional"は、日付時間値の間隔数を、"year"、"quarter"、"month"の長さの平均値を使って小数部まで計算します。
Date MDY(month, day, year)
説明
引数から日付値を生成する。
戻り値
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数
引数
month
月を示す1~12の数字。
day
日付を示す1~31の数字。エラーのチェックは行われません。たとえば、2月31日も入力されてしまうので注意が必要。
year
年。
Day(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の日付の値を戻す。
戻り値
指定した日付(date)がその月の何日であるかを表す整数値を戻す。
引数
datetime
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数。または式でも可。
例
d1 = Date DMY( 12, 2, 2003 );
3127852800
Day( 3127852800 );
12
Day( d1 );
12
Day Of Week(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の曜日の値を戻す。
戻り値
指定の日付(date)が何曜日であるかを表す整数値を戻す。この関数では、週は、日曜日から始まり、土曜日で終わるとみなします。
引数
datetime
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数。または式でも可。
Day Of Year(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の日付が、1年のうちで何日目かを戻す。
戻り値
指定された日付が、その年の何日目であるかを表す整数値を戻す。
引数
datetime
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数。または式でも可。
Format(x, formatString, width|<width, decimal places>, <"Use Thousands Separator">)
Format(x, "Best", <width>, <"Use Thousands Separator">)
Format(x, ("Fixed Dec"|"Percent"), width|<width, decimal places>, <"Use Thousands Separator">)
Format(x, "Pvalue", <width>)
Format(x, ("Scientific"|"Engineering"|"Engineering SI"), <width>|<width, decimal places>)
Format(x,"Precision", width|<width, decimal places>, <"Use Thousands Separator">, <"Keep Trailing Zeroes">, <"Keep All Whole Digits">)
Format(x, "Currency", <currency code>, <width>|<width, decimal places>, <"Use Thousands Separator">, < <<Use Locale(Boolean) >)
Format(x, datetime, <width>)
Format(x, ("Latitude DDD"|"Latitude DDM"|"Latitude DMS"|"Longitude DDD"|"Longitude DDM"|"Longitude DDM"), width|<width, decimal places>, ("PUN"|"DIR"|"PUNDIR"))
Format(x, "Custom", Formula(), <width>)
説明
xの値を、後続の引数で指定された引用符付きの形式("format")に変換する。
戻り値
数値を指定された形式のテキストとして戻す。
引数
引数の詳細については、『JMPの使用法』の数値の表示形式を参照してください。引数は、データテーブルの列の「列情報」ウィンドウにも表示されます。
例
Format( x, "Fixed Dec", 10, 2, "Use Thousands Separator");
Format( x, "Currency", "EUR", 20, <<Use Locale(0)); // ignores computer locale
Format( x, "m/d/y", 10 );
Format( x, "Precision", 10, 2, "Keep Trailing Zeroes", "Keep All Whole Digits" );
Format( x, "Latitude DDD", "PUNDIR"); // "PUN"はフィールド句読記号、"DIR"は方角、PUNDIRは両方
Format( x, "Custom", Formula( Abs( value ) ), 15 );
メモ
– 小数点以下の桁数を指定する場合には、その前に表示幅を指定する必要があります。
– 日付の形式が不明な場合は、ログにエラーが出力されます。
次も参照
『スクリプトガイド』の通貨
Format Date(x, datetime, <width>)
説明
xの値を、引用符付きの第2引数datetimeで指定した形式datetimeに変換する。選択できる形式は、データテーブルの列情報のウィンドウに表示されます。
戻り値
数値を指定された形式で戻す。
引数
引数の詳細については、『JMPの使用法』の数値の表示形式を参照してください。
例
Format Date( Today(), "yyyQq" );
"04/03/2020"
Hour(datetime, <"12"|"24">)
説明
日付時間値(datetime)の時間の値を戻す。
戻り値
指定された日付時間値(datetime)が、24時間もしくは12時間のうちで何時間目になっているかを、整数で戻す。
引数
datetime
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数。または式でも可。
"12"|"24"
形式を、12時間形式にする(午前および午後における時間)。デフォルト値は24時間形式です。
HP Time()
説明
高精度の時間値(マイクロ秒単位)を戻す。この関数は、別のHP Time()値との比較で役立ちます。時間値は、JMPセッションの開始から経過したマイクロ秒数を表します。
メモ
これより精度の低い時間値については、Tick Seconds()を使用します。
In Days(n)
説明
日数nを秒数に変換して戻す。秒数をIn Days(1)で割ると、日数に変換できます。
Informat(string, format)
Parse Date(string, format)
説明
引用符付きの引数formatで指定された形式で、引用符付きの引数 stringで指定された文字列を解析し、日付/時間の値を戻す。As Date()と同様に、日付の場合には"ddMonyyyy"形式で戻します。
例
Informat( "07152000", "MMDDYYYY" );
15Jul2000
メモ
– 形式のオプションを確認するには、データテーブルの列で「列情報」ウィンドウを開き、「表示形式」として日付または時間の項目を選択し、「入力形式」のリストを開きます。
– 日付の形式が不明な場合は、ログにエラーが出力されます。
次も参照
『スクリプトガイド』の日付時間入力と表示形式の変更
In Hours(n)
説明
時間数nを秒数に変換して戻す。秒数をIn Hours(1)で割ると、時間数に変換できます。
In Minutes(n)
説明
分数nを秒数に変換して戻す。秒数をIn Minutes(1)で割ると、分数に変換できます。
In Weeks(n)
説明
週数nを秒数に変換して戻す。秒数をIn Weeks(1)で割ると、週数に変換できます。
In Years(n)
説明
年数nを秒数に変換して戻す。秒数をIn Years(1)で割ると、年数に変換できます。
ISO Year(datetime)
説明
日付時間値(datetime)のISO年を戻す。ISO年は、ISO週に対応し、4日以上で構成される第1週の月曜日に始まる。
Long Date(date)
説明
与えられた日付(date)から、"2004年2月29日 日曜日"や"2011年11月9日 水曜日"のような、OSで指定されているロケールの日付表示を引用符付きで戻す。
次も参照
『スクリプトガイド』の共通の日付時間関数の例
MDYHMS(date)
説明
与えられた日付(date)から"2/29/04 00:02:20"のような形式の引用符付きの日付表示を戻す。
Minute(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の分の値(0~59)を戻す。
戻り値
指定した日付時間値(datetime)の分を表す整数値
Month(date)
説明
指定された日付(date)の月を数値で戻す。
Nth Day of Week in the Month(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の曜日の値と、日付時間値(datetime)の月にその曜日が何回起こったかを示す値を戻す。
戻り値
日付時間値(datetime)の曜日がその月の何度目であるかを示す整数を戻す。
Parse Date()
Informat(string, format)を参照してください。
Quarter(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の四半期の値(1~4)を戻す。
Second(datetime)
説明
日付時間値(datetime)の秒の値を戻す。
戻り値
指定した日付時間値(datetime)の秒を表す整数値
引数
datetime
1904年1月1日午前0時から指定の日付までの秒数。または式でも可。
Short Date(date)
説明
与えられた引用符付きの日付(date)をMM/DD/YYYYの形式で戻す。
Tick Seconds()
説明
スクリプトの実行にかかった時間を60分の1秒まで計測する。
メモ
これより高精度の時間値については(マイクロ秒など)、HP Time()関数を使用します。
Time Of Day(datetime)
説明
指定された日時(datetime)がその日の何秒目かを整数値で戻す。
Today()
説明
1904年1月1日午前0時から現在の日時までの秒数を戻す。引数はとりませんが、括弧は必要です。
次も参照
『スクリプトガイド』の時間の間隔
Week Of Year(date, <ruleN>)
説明
指定された日時(date)がその年の何週目であるかを戻す。1年の第1週がいつ始まるかを決めるルール(rule)は3つあります。
– ルール1(デフォルト)では、週は日曜日から始まり、年の最初の日曜日が第2週となります。第1週は一部だけの週となるかまたは存在しません。
– ルール2では、最初の日曜日が第1週となり、その前にある日は第0週となります。
– ルール3は、ISO-8601方式の週番号を戻します。週は月曜日から始まり、その年に入ってからの4日間を含む最初の週が第1週となります。年の最初の3日間または最後の3日間が前年または翌年の週番号に属する場合があります。
次も参照
『スクリプトガイド』の年の週を決定するルール
Year(date)
説明
与えられた日付(date)の年を数値で戻す。