不適合率プロファイルを使用するには、少なくとも1つの応答列に仕様限界が定義されなくてはなりません。不適合率プロファイルは、他の因子はランダムに分布しているという条件のもとで、不適合の確率(仕様内に収まっていない確率)を因子ごとにその因子の関数として表します。不適合率プロファイルは、許容差設計(tolerance design)を行う時の1つの分析として、不適合になるのに最も影響しているだろう因子を視覚化するのに利用できます。
分析者によって指定された仕様限界が不適合率の計算に使用されます。また、各因子に指定された確率分布は応答値をシミュレートするために使用されます。
意味のある結果を得るには、シミュレーション設定において少なくとも1つの因子において[ランダム]を指定してください。[ランダム]を指定しないと、シミュレーションの出力は定数になり、結果が仕様内であれば不適合率は常にゼロ、結果が仕様外であれば不適合率は常に1になります。
ヒント: なお、非常に低い不適合率を推定する必要がある場合、[正規加重]オプションの使用を考慮してください。[正規加重]オプションは、100万個につき数個というような低い不適合率でも数千回のシミュレーションを行うだけで比較的安定した推定値を計算できます。