「EWMA管理図」レポートには、EWMA管理図、X管理図、残差管理図の3つの管理図が含まれています。
EWMA管理図は、パラメータの現在の値によって決まる決定限界を持つ指数加重移動平均(EWMA)管理図です。標本(サブグループ変数が指定されている場合はサブグループ名)が、管理図の横軸に表示されます。縦軸は、指数加重移動平均を示します。起動ウィンドウで[データの中心化]オプションを指定した場合、縦軸は指数加重移動平均から目標値を引いた値を示します。標本またはサブグループごとに、管理図に1つの点があります。予測点としてもう1つの点があり、青色で表示されます。
メモ: 最後の標本(またはサブグループ)が非表示かつ除外されている場合、最後の標本(またはサブグループ)と予測点をつなぐ線は描かれません。
X管理図は、個々の測定値の管理図(または、少なくとも1つのサブグループのサイズが1より大きいサブグループ変数を指定した場合は、平均値のXBar管理図)です。標本(少なくとも1つのサブグループのサイズが1より大きいサブグループ変数を指定した場合は、サブグループ)が、管理図の横軸に表示されます。縦軸は、測定値(またはサブグループの平均値)を示します。起動ウィンドウで[データの中心化]オプションを選択した場合、縦軸は測定値(またはサブグループの平均値)から目標値を引いた値を示します。標本またはサブグループごとに、管理図に1つの点があります。X管理図の管理限界の詳細については、管理図ビルダーの統計的詳細を参照してください。
残差管理図は、標本値(サブグループ変数が指定されている場合はサブグループの平均値)と前の標本(またはサブグループ)のEWMA値の差を示した管理図です。この管理図では、自己相関を視覚的に確認できます。i番目の残差は、ri = Xi - EWMAi-1 という式で計算されます。ここで、Xiはi番目の標本値(またはサブグループの平均値)を示し、EWMAi-1は(i-1)番目のEWMA値を示します。残差管理図の管理限界は、±3*ResidSigmaです。ここで、ResidSigmaは残差の標準偏差です。