従業員データが複数のデータテーブルに含まれており、それらを「リンクID」と「リンク参照」の両方のプロパティを持つ1つの列を使ってリンクし、まとめるケースを考えてみましょう。データテーブルの操作手順は以下のとおりです。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Employee Master.jmp」を開きます。
メモ: 「従業員ID」列の「リンク参照」列プロパティでは、「Education History.jmp」と「Predicted Termination.jmp」という他の2つのデータテーブルを自動的に開くように、[自動的に開く]オプションが選択されています。これらのデータテーブルは「ホームウィンドウ」の「ウィンドウリスト」に表示されます。
– 「Employee Master.jmp」には、各従業員に関する情報が含まれています。
– 「Education History.jmp」には、各従業員の学歴に関する情報が含まれています。
– 「Predicted Termination.jmp」には、各従業員に関する仕事のパフォーマンス情報が含まれています。
2. 「ホームウィンドウ」の「ウィンドウリスト」から「Predicted Termination.jmp」を開きます。
「従業員ID」列に「リンクID」列プロパティがあることがわかります。
図6.44 「リンクID」列プロパティ
3. 「Employee Master.jmp」で、「従業員ID」列を選択し、[列]>[列情報]を選択します。
図6.45 「Employee Master.jmp」の「リンクID」および「リンク参照」列プロパティ
ご覧のとおり、この列には「リンクID」列プロパティと「Education History.jmp」へのリンク参照があります。
このデータテーブルの「列」リストを見ると、「従業員ID」列の横にリンク参照アイコンとリンクIDアイコンが表示されています。
4. 「ホームウィンドウ」の「ウィンドウリスト」から「Education History.jmp」を開きます。
5. 「従業員ID」列を選択し、[列]>[列情報]を選択します。
図6.46 「Education History.jmp」の「リンクID」および「リンク参照」列プロパティ
図6.46に示すように、「従業員ID」には「リンクID」列プロパティと「Predicted Termination.jmp」へのリンク参照があります。
図6.47 リンクされたデータテーブル
「Employee Master.jmp」の「従業員ID」列は「Education History.jmp」を参照しており、さらにこのデータベースが「Predicted Termination.jmp」を参照しています。メインデータテーブルである「Employee Master.jmp」からの仮想結合を通じて、すべてのデータを使用できます。
メモ:
• 列の「リンク参照」プロパティの[自動的に開く]は、メインデータテーブルを開いたときに、リンクされているテーブルを自動的に開くかどうかを指定するオプションです。
• データテーブルを保存したときに参照先の列が非表示になっている場合は、そのテーブルが開いたときに、それらの参照先の列が自動的にリンクされ、非表示になります。
• データテーブルを閉じる際には、先に主テーブル(「Employee Master.jmp」)を閉じるのがよいでしょう。なぜなら、そこにはメインデータテーブルとその他のすべてのテーブルとのリンクがあるからです。それ以外の順序でデータテーブルを閉じる場合は、閉じようとしているテーブルに他の開いているウィンドウがあることを知らせるメッセージが表示されます。その場合は、その操作をキャンセルし、データテーブルを保存してから別の順序で閉じることを検討してください。