この例では、「Cheese.jmp」サンプルデータを使用します。このデータは、Newellによるチーズの試食試験の結果で、McCullagh and Nelder(1989)で取り上げられています。試験では、4種類のチーズ添加物ごとに、9段階評価の度数が記録されました。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Cheese.jmp」を開きます。
2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。
3. 「評価」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
「評価」は、1(最下位)から9(第1位)までを範囲としています。
4. 「チーズ」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
「A」・「B」・「C」・「D」はチーズの4つの添加物を表します。
5. 「度数」を選択し、[度数]をクリックします。
6. [OK]をクリックします。
図7.10 チーズデータのモザイク図
このモザイク図を見ると、分布はそれぞれ異なるようですが、9つも水準があるのでモザイク図だけでは傾向が読めません。このようなときは、対応分析が役立ちます。
7. 対応分析プロットを表示するには、「チーズと評価の分割表に対する分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[対応分析]を選択します。
図7.11 対応分析プロットの例
図7.11は、対応分析をグラフ化したもので、第1軸には「c1」、第2軸には「c2」という名前が付いています。上の例で、次の点に注意してください。
• c1は、全体的な満足度を表しているようです。c1軸の上部に1(最低の評価)、下部に9(最高の評価)という評価が分布しています。
• チーズDは、評価が8と9である割合が、他よりも高くなっています。
• チーズBは、評価が1, 2, 3である割合が、他よりも高くなっています。
• チーズCとAは、4, 5, 6, 7という中間的な評価を得ています。
8. 「対応分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[三次元対応分析]を選択します。
図7.12 三次元散布図の例
次の点に注意してください。
• c1軸を見ると、評価1から評価9までが、正から負に並んでいます。
• c2軸を見ると、AとCが0の右側(正)、BとDが0の左側(負)に位置しています。
• c1は全体的な満足度を表しています。