区間打ち切りのデータの場合、イベントが特定の時間範囲の間に起こったということしかわかりません。区間打ち切りデータの場合、生存関数のノンパラメトリックな推定値を計算するために、Turnbull法が使われます。
以下で紹介するNelson(1990, p. 147)のデータは、マイクロプロセッサのユニットを何度かにわたって検査し、故障しているユニットを数えたものです。いずれかの列に欠測値がある行は、上限または下限がわからず、イベントが右側または左側で打ち切られていることを示します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Microprocessor Data.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[生存時間分析]を選択します。
3. 「開始時間」と「終了時間」を[Y, イベントまでの時間]に指定します。
4. 「カウント」を選択し、[度数]をクリックします。
5. [生存率のかわりに故障率をプロット]チェックボックスをオンにします。
6. [OK]をクリックします。
7. 「Kaplan-Meier法によるあてはめ」の赤い三角ボタンをクリックし、[対数正規のあてはめ]を選択します。
図13.14 区間打ち切りのレポート
「組み合わせ」レポートにはTurnbull推定値が表示されています。生存率を推定できない時間範囲では、Turnbull推定値が抜けています。今回の例では6と12の間、24と48の間、48と168の間などがこれに該当します。
この例では対数正規分布をあてはめました。レポートには、その推定値が表示されています。なお、故障率プロットを見ると、データの故障率(累積故障確率)が非常に低いことがわかります。