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公開日: 11/25/2021

一元配置分析の例

ここでは、一元配置の分散分析を実行して、グループごとの平均の差が有意であるかどうかを調べる方法を紹介します。33人の被験者が3種類の鎮痛剤(A、B、C)を服用したデータがあり、痛みの程度を数値で評価しています。A、B、およびCの平均値に有意差があるかどうかを調べてみましょう。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Analgesics.jmp」を開きます。

2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。

3. 「痛みの程度」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

4. 「薬」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

5. [OK]をクリックします。

図6.2 一元配置分析の例 

Example of Oneway Analysis

A薬のスコアが、他の薬と比べて全体的に低いことがわかります。なお、X軸の目盛りが等間隔ではありませんが、これは、各薬ごとのデータの個数に目盛りの幅が比例しているためです。

データの分散分析を行います。

6. 「薬による痛みの程度の一元配置分析」の赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[平均/ANOVA]を選択します。

メモ: X変数の水準が2つしかない場合は、[平均/ANOVA]オプションの代わりに[平均/ANOVA/プーリングしたt検定]が表示され、レポートウィンドウにはプーリングしたt検定のレポートも表示されます。

図6.3 [平均/ANOVA]オプションの例 

Example of the Means/Anova Option

次の点を確認してください。

信頼区間を示す平均のひし形が表示されます。

各ひし形の中央に引かれている水平線はグループ平均を示します。一見したところでは、各薬の平均に有意差があるように見えます。

ひし形の縦の長さがグループ平均の95%信頼区間を表します。

平均のひし形と標本サイズに比例したX軸を参照してください。

「あてはめの要約」レポートは、分析に関する全体的な要約情報をまとめたものです。

「分散分析」レポートには、分散分析(ANOVA; Analysis of Variance)の基本的な情報が表示されます。この例では「Prob>F」p値)が0.0053です。これは、薬の平均には有意差がありそうだという、グラフからの直観的な判断が正しいことを裏付けています。

「各水準の平均」レポートには、カテゴリカルな因子の水準ごとに、平均・標本サイズ・標準誤差が表示されます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).