まず、「曲線のあてはめ」機能を使ってモデルをあてはめ、そこで予測式をデータテーブルに保存した後、「非線形回帰」プラットフォームでその予測式を利用することもできます。この方法では、操作が多くなり、ユーザによる設定が必要となりますが、どんな非線形回帰モデルでも柔軟にあてはめることができます。
次の例を行うにあたり、まず、「曲線のあてはめ」プラットフォームの使用例の手順に従い、モデルをあてはめてください。そして、次の手順で、「曲線のあてはめ」で予測式を保存し、パラメータの範囲を「非線形回帰」プラットフォームで設定することができます。
1. 「ロジスティック 4P」の赤い三角ボタンをクリックし、[計算式の保存]>[パラメトリックな予測式の保存]を選択します。
データテーブルに「毒性 予測式」という新しい列が表示されます。
2. [分析]>[発展的なモデル]>[非線形回帰]を選択します。
3. 「毒性」を[Y, 応答変数]に指定します。
4. 「毒性 予測式」を[X,予測式列]に指定します。
5. 「製剤」を[グループ化]に指定します。
6. [OK]をクリックします。
「非線形回帰のあてはめ」ウィンドウが表示されます。設定パネルに、パラメータ値と固定オプションが表示されます。各パラメータの前に表示されているアルファベットは、「曲線のあてはめ」プラットフォームの「予測モデル」でのモデル式で使われている変数に対応しています。
図15.17 「非線形回帰のあてはめ」設定パネル
ヒント: 手持ちの情報からパラメータの値がわかっている場合は、パラメータを固定することができます。
7. 「非線形回帰のあてはめ」の赤い三角ボタンをクリックし、[パラメータの範囲]を選択します。
パラメータの隣に上限と下限を設定するためのオプションが表示されます。
8. 図15.18のようにパラメータの下限を設定します。ここでは、過去の経験から、薬剤の毒性の最大値が1.1以上であることがわかっているものとします。
図15.18 パラメータの範囲の設定
9. [実行]をクリックします。
「解」レポートには、最終的なパラメータ推定値とその他の適合度統計量が表示されます。プロットには、あてはめたモデルが表示されます。
図15.19 非線形回帰のあてはめプロットとパラメータ推定値
プロットの下に、パラメータの限界と推定値を調整するオプションが表示されます。