3つのグループのうちの1つに外れ値が含まれるデータに対して、[ロバストなあてはめ]を実行してみましょう。「Drug Toxicity.jmp」サンプルデータには、3種類の製剤における毒性のデータが記録されています。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Drug Toxicity.jmp」を開きます。
2. [分析]>[二変量の関係]を選択します。
3. 「毒性」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
4. 「製剤」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
6. 「製剤による毒性の一元配置分析」の赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[平均/ANOVA]を選択します。
7. 「製剤による毒性の一元配置分析」の赤い三角ボタンをクリックし、メニューから[ロバスト]>[ロバストなあてはめ]を選択します。
図6.31 ロバストなあてはめの例
標準の「分散分析」レポートを見ると、p値が0.0319であるため、3つの製剤は有意に異なるという誤った結論に導かれてしまう可能性がありますが、「ロバストなあてはめ」レポートを確認すれば、p値が0.21755になっているため、3つの製剤に有意差があるという誤った結論には行きつかないでしょう。いくつかのデータで毒性が不自然に高く記録され、通常の分散分析に対して思わしくない影響を与えていることが伺えます。