「因子の変更」列プロパティ

「因子の変更」は、実験において因子設定を変更することの難しさを示す列プロパティです。「因子の変更」として指定できるものは、［容易］・［困難］・［非常に困難］のいずれかひとつです。例として、図A.24では、「Design Experiment」フォルダにある「Battery Data.jmp」データテーブルの因子「A1」の「因子の変更」列プロパティのパネルを示しています。

図A.24 「因子の変更」列プロパティのパネル 

• 変更が［困難］と［非常に困難］な因子がある場合、その計画には、一次単位と二次単位が含まれていなければなりません。

– 変更が［非常に困難］な因子は、一次単位に割り付けられる因子です。

– 変更が［困難］な因子は、二次単位に割り付けられる因子です。

• 変更が［困難］な因子のみを含み、［非常に困難］な因子がない計画では、一次単位だけがあります。変更が［困難］な因子が、一次単位に割り付けられる因子になります。変更とランダムブロックを参照してください。

「拡張計画」と「計画の評価」

「計画の評価」と「拡張計画」のプラットフォームは、「因子の変更」列プロパティが［困難］または［非常に困難］な因子となっている因子を認識します。このとき、これらのプラットフォームの起動ウィンドウにおいて、一次単位や二次単位の因子を効果（X）として含めてください。これは、一次単位や二次単位の因子によっても、計画の構造が規定されているからです。

カスタム計画

「カスタム計画」プラットフォームでは、変更の［容易］な因子のみを使った計画も作成できます。また、分割法（1段分割法）・2段分割法・2方分割法の計画も作成できます。これらの分割法の計画を作成する場合は、変更が［困難］な因子や［非常に困難］な因子を指定する必要があります。「因子」アウトラインで、因子の変更を［容易］・［困難］・［非常に困難］のいずれかに指定してください。計画のデータテーブルを作成すると、「因子」アウトラインにリストされたすべての因子に対して、自動的に「因子の変更」列プロパティが割り当てられます。

「カスタム計画」は、変更が［困難］または［非常に困難］な因子をもつ計画（つまり、各種の分割計画）が作成できる唯一のプラットフォームです。「実験計画(DOE)」の他のプラットフォームでも「因子の変更」列プロパティが割り当てられますが、いつでもその値は［容易］に設定されます。

「カスタム計画」ウィンドウで、データテーブルから［因子のロード］で因子設定を読み込む場合、そのデータテーブルの各列に予め「因子の変更」列プロパティを割り当てておくこともできます。そのようなデータテーブルから因子をロードすると、列プロパティとして設定されている「因子の変更」の値が「因子」アウトラインに表示されます。