SASデータセットの保存形式には数多くのものがあります。
• Windowsでサポートされている形式は、.sas7bdatと.sas7bxatです。
• macOSは、.sas7bdatファイルの読み取りと書き込みに対応しています。
• WindowsとmacOSは、.xptファイルの読み取りと書き込みに対応しています。
JMPでデータセットを開くと、データテーブルとして開きます。テーブルの列名にはSAS変数名がデフォルトで使われます。Windowsでデータセット内の変数ラベルを使用するには、ファイルを開くときにオプションを選択します(下のステップ5を参照)。
sas7bdatファイルでサポートされているISO日付形式は、B8601DA、B8601DN、B8601DT、B8601DZ、B8601LZ、B8601TM、B8601TZ、E8601DA、E8601DN、E8601DT、E8601DZ、E8601LZ、E8601TM、E8601TZ、IS8601DAです。日付形式がサポートされていない場合、そのデータは指数を使用した表記形式で読み込まれます。
.xptファイルでサポートされている日付形式は、BEST、DATE、DATETIME、DAY、MMDDYY、DOWNAME、HHMM、HOUR、TIME、YYMMDD、DDMMYY、MMSS、DTDATE、IS8601DA、E8601DA、PERCENT、およびDOLLARです。
JMPからSASデータセットを開くには:
1. [ファイル]>[開く]を選択します。
2. (Windowsのみ)「ファイル名」の横のリストから[SASデータセット]を選択します(図3.50を参照)。
メモ: SASデータセットに変更が加えられた後もSAS変数名とフォーマットは維持され、保存することができます。詳細については、JMPデータをSASデータセットとして保存を参照してください。
3. ファイルを選択します。
図3.50 SASデータセットを開く
メモ: 読み込む列を選択するには、[開く]ボタンの矢印をクリックし、[列の選択]を選択します。
4. (オプション)次のいずれかのオプションを選択します。
SAS変数ラベル
(変数名の代わりに)SAS変数ラベルをJMPデータテーブルの列名として使用します。
SAS変数名
(ラベルの代わりに)SAS変数名をJMPデータテーブルの列名として使用します。
5. (オプション、Windows)次のいずれかのオプションを選択します。
テーブルと列のプロパティをSAS 9.4拡張属性から適用
SASサーバーが拡張属性(SAS 9.4)をサポートしている場合は、JMPメタデータを保存する際に拡張属性を含めます。ここでの設定は、[SASインテグレーション]の環境設定の「SAS 9.4拡張属性」で指定した設定よりも優先されます。
次にこのウィンドウが表示された時、このフィルタを選択
デフォルトのファイル形式を、「ファイル名」リストの横で選択したオプションに設定します。このオプションを選択すると、次にこのウィンドウを開いたときに[SASデータセット]がデフォルトのファイル形式になります。
6. (オプション)SAS移送ファイル(.xpt)の場合は、次のオプションを適宜選びます。
メンバーの選択
JMPで開く特定のメンバーやテーブルの名前を入力できます。macOSの場合では、[メンバーテーブル]>[指定]を選択して名前を入力します。
すべてのメンバーを開く
移送ファイル内のすべてのメンバーまたはテーブルを開きます。macOSでは、[メンバーテーブル]>[すべて]を選択します。
すべてのメンバーを保存
ファイルを開いたらすぐにJMPファイルとして保存します。ファイルは、SAS移送ファイルと同じディレクトリに保存されます。macOSでは、このオプションは[すべてを保存]です。
列の選択
移送ファイルから特定の列だけを開きます。表示されるリストから、読み込む列を選択します。macOSの場合では、このオプションは[開く前に列を選択]です。
7. [開く]をクリックします。
メモ: SASファイルから日付変数を読み込む場合、JMPはSASの日付フォーマットを識別し、JMPの日付値の列に変換します。