「測定システム分析」プラットフォームを起動するには、[分析]>[品質と工程]>[測定システム分析]を選択します。
図4.5 「測定システム分析」ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。
「測定システム分析」ウィンドウには次のような機能があります。
列の選択
現在のデータテーブルにある全変数の一覧を表示します。ここで列を選択して、役割を割り当てます。
分析方法
[EMP]または[Gauge R&R]を選択します。この章では、EMP分析(測定プロセス評価)だけを説明します。Gauge R&R分析の詳細については、計量値用ゲージチャートを参照してください。
ばらつき図の種類
ばらつきを見るためのグラフとして、[範囲]または[標準偏差]を選択します。
メモ: 分析として[EMP]を選択した場合、ばらつき図の種類によって、統計量の計算方法が決められます。ばらつき図の種類として[範囲]が選択され、かつ、1因子、または、2因子のバランスが取れた交差モデルの場合、範囲に基づき統計量が計算されます。それ以外の場合は、標準偏差に基づく統計量がレポートに表示されます。
モデルの種類
モデルの種類を以下から選択します。
主効果
指定された変数を名義尺度または順序尺度の主効果として、主効果だけのモデルをあてはめます。
交差
すべての因子のいずれの水準でも、別の因子のすべての水準が存在しているときに、すべての交互作用を含んだモデルをあてはめます。
2因子までの交互作用
2つの因子において、一方の因子の各水準が、もう片方の因子のすべての水準に存在しているときに、2因子までの交互作用を含んだモデルをあてはめます。
枝分かれ
ある因子の特定の水準が、別の因子のある1水準でしか存在しないときに、枝分かれモデルをあてはめます。
交差後、枝分かれ(3因子の場合のみ)
交差後、枝分かれする3因子のモデルをあてはめます。
枝分かれ後、交差(3因子の場合のみ)
枝分かれ後、交差する3因子のモデルをあてはめます。
オプション
次のオプションがあります。
分析の設定
REML推定における、最大反復回数と収束限界を設定します。
有意水準の指定
信頼水準(1-α)を指定します。
Y, 応答変数
測定値の列です。
部品, 標本ID
部品またはユニットを指定する列です。
X, グループ変数
グループ変数を表す列です。
By
変数の列を指定すると、その変数の水準ごとに分析が実行され、レポートが作成されます。
「測定システム分析」プラットフォームを使用するには、応答変数のすべての測定値が1つの列に含まれていなければなりません。そのような縦長であるデータ形式ではなくて、各行がある因子の1水準で、かつ、各列が別の因子の1水準を表す形式になっており、応答が複数の列に記録されている場合もあるでしょう。そのような横長である形式のデータは、列を積み重ねてから「測定システム分析」プラットフォームを実行する必要があります。『JMPの使用法』の列の積み重ねを参照してください。