「Washers.jmp」サンプルデータには、ロットごとの不適合品の個数が記録されています。ロットサイズの列は2つ用意されています。出典は、『ASTM Manual on Presentation of Data and Control Chart Analysis』(American Society for Testing and Materials(1976))です。「ロットサイズ」と「ロットサイズ2」の管理図を比較することにより、標本サイズが一定の場合と、標本サイズが異なる場合の違いを確認できます。
「Quality Control」フォルダ内の「Washers.jmp」データは、亜鉛メッキが施されたワッシャー15ロット、各400個のうちの不適合品の個数をまとめたものです。検査されたのは、亜鉛メッキが粗い、鉄鋼が露出している、などの仕上げの不良です。仕上げに不良のあるワッシャーは不適合品とみなされます。不適合品の度数は、400個から成る各ロットに何個の不適合品であるワッシャーがあるかを示します。「Washers.jmp」データテーブルを使い、ここでは標本サイズを表す変数を指定します。これにより、各ロットにて標本サイズが異なるデータを扱えます。ただし、この例のデータテーブルでは、標本サイズは一定です。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Washers.jmp」を開きます。
2. [分析]>[品質と工程]>[管理図]>[P管理図]を選択します。
3. 「不適合数」を選択し、[Y]をクリックします。
4. 「ロットサイズ」を選択し、[試行回数]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
6. 「限界」アウトラインで、[下側限界の表示]オプションの選択を解除します。
これで、現時点で関心のない下限値が非表示になります。
図3.23 標本サイズを指定したP管理図
「ロットサイズ」または「ロットサイズ2」を「試行回数」ゾーンにドラッグし、それぞれの管理図を比較すると、ロットサイズが一定の場合と、ロットサイズが異なる場合の違いを確認できます。