「パラメトリックな信頼性実証試験エクスプローラ」は、パラメトリックな方法に基づき、信頼性実証試験で試験するユニットの個数を計算します。「パラメトリックな信頼性実証試験エクスプローラ」を起動するには、[実験計画(DOE)]>[標本サイズエクスプローラ]>[信頼性]>[パラメトリックな信頼性実証]を選択します。 時間・有意水準・故障個数、試験するユニットの個数におけるトレードオフ関係を調べます。
ラジオボタン・テキストボックス・スライダによって、実験や調査の仮定(仮説検定に用いる前提)を設定します。それらの設定を変更すると、グラフの曲線が更新されます。また、曲線上の十字をドラッグするか、軸のテキストボックスに値を入力することでも、設定を変更できます。
固定パラメータ
α
第1種の誤りの確率(帰無仮説が正しい場合に、その帰無仮説を誤って棄却する確率)です。この値は、一般には、「有意水準」や「α水準」などと呼ばれています。デフォルトのα水準は、0.05です。
分布
故障時間に対して想定する確率分布。選択肢は、Weibull分布と対数正規分布です。これらの確率分布に関する詳細は、信頼性/生存時間分析の「寿命の一変量」プラットフォームの統計的詳細を参照してください。
標準時間
製品が、意図した信頼性を持つ場合に故障せずに生存しなければならない最短の時間。
標準信頼性
製品が、信頼性の標準として定義されている時間(標準時間)まで、故障せずに生存している確率。
尺度パラメータ
故障時間に関する確率分布の尺度パラメータ。
メモ: 「分布」で「Weibull」を選択した場合、尺度パラメータではなくて、「Weibull β」を指定するようになります。
実証試験に関するパラメータ
これらのパラメータは相互に関連があり、いずれかの値を変更すると残りの値が自動的に更新されます。
許容される故障個数の上限
信頼性実証試験で合格とみなす最大故障個数。試験の結果がこの個数以下であれば、合格とみなします。
標本サイズ
信頼性実証試験に用いるユニットの個数。
試験時間
信頼性実証試験の長さを時間で指定します。
設定の保存
現在の設定が「設定の保存」の表に保存されます。複数の異なる計画を保存して、比較することができます。標本サイズエクスプローラの「設定の保存」を参照してください。
収集用データテーブルの作成
データの収集に使える新しいデータテーブルが作成されます。
パラメトリックな信頼性実証実験では、製品が標準時間Tdを信頼性Rdで達成することを実証するために必要な試験時間を、想定した寿命分布を使って求めた成功確率を持つ二項分布を用いて計算します。
Weibull分布の場合、試験時間は次の式で求められます。
対数正規分布の場合、試験時間は次の式で求められます。
ここで
cは、試験で許容される故障個数の上限です。