他の列やテーブル変数など、データテーブルの他の部分にある値を参照する計算式を作成できます。
計算式が他の列の値を参照している場合、その計算式が設定された列の値は、参照先の列の値に依存します。計算式が参照する列を変更すると、この列に依存する列も変化します。参照している列を削除すると、計算式を含む列には空の項目が表示されます。
テーブル変数の値を参照する計算式を作成する場合、これらのテーブル変数がデータテーブルに存在している必要があります。テーブル変数は、テーブル全体に使用できる文字ストリングです。テーブル変数名は、データテーブルの左側にある「テーブル」パネルに表示されますデータテーブル変数の使用を参照してください。
ヒント: 計算式エディタ内の値からテーブル変数を作成するには、値を右クリックし、[値からテーブル変数を作成]を選択します。
以下の例は、「Companies.jmp」サンプルデータテーブルで計算式列を再作成する方法を示しています。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータライブラリ]を選択し、「Companies.jmp」を開きます。
2. 最後の列の右にある空白を右クリックし、[列の新規作成]を選択します。
すると、列情報ウィンドウが表示されます。
3. 「列名」の横に“Profit by Sales”と入力します。
この列に、既存の「利益/売上 (単位:%)」列にある計算式を再作成します。
4. 「列プロパティ」リストで、[計算式]を選択します。
計算式エディタが開きます。編集ウィンドウ内のボックスを囲んでいる青い枠は、そのボックスが選択されていることを示しています。
5. ボックスが選択されている状態で、「列」リストで「利益($M)」を選択します。
図7.3 「利益($M)」列の追加
6. ボックスが選択されている状態で、[割り算]ボタン()をクリックします。
図7.4 割り算記号の追加
7. 図に示されているようにボックスが選択されている状態で、「列」リストで「売上($M)」を選択します。
図7.5 「売上($M)」列の追加
8. 計算式領域で、外側のボックスをクリックして選択します。
図7.6 計算式の選択
9. [掛け算]ボタン()をクリックします。
図7.7 掛け算記号の追加
10. 新しいボックスが選択されている状態で、“100”と入力し、Enterキーを押します。
図7.8 計算式に100を掛けた状態
11. [OK]をクリックします。
列が計算値で満たされます。
12. 最後の列を右クリックし、[列情報]を選択します。
13. 列情報ウィンドウで、「表示形式」リストから[固定小数点]を選択し、「総桁数」の横に“10”、「小数桁数」の横に“2”と入力します。
これで、列の総桁数と小数桁数が指定されました。
14. [OK]をクリックします。
新しい計算式列の値が「利益/売上 (単位:%)」計算式列と同じになります。
ヒント:
• Altキー(macOSの場合はOptionキー)を押しながら列をクリックすると、選択されているフィールドが空でない場合でも、その列に置き換えられます。
• 「列」のコンテキストメニューには、置換オプションが2つあります。[選択した部分式のインスタンスをすべて置換]を選択すると、選択されている式のすべてのインスタンスが、現在選択されている列に置き換えられます。[選択した部分式を列で置換]を選択すると、サポートされている関数(SumやPlusなど)に対し、選択されている式が複数の列に置き換えられます。
• JSLスクリプトにより、独自の関数を定義し、列変換に使用することもできます。『スクリプトガイド』のカスタム関数の作成、変換、フォーマットを参照してください。