正規表現では、通常特殊文字が使用されます。ピリオドは、指定した文字の1つのインスタンスにマッチする特殊文字です。ピリオドとして認識させるためには、バックスラッシュを付けてエスケープする必要があります。次の表現は、ピリオドを感嘆符で置き換えます。
Regex( "Bicycling makes traveling to work fun.", "\.", "!", GLOBALREPLACE );
"Bicycling makes traveling to work fun!"
表6.9で、特殊文字とその例を解説します。
\ |
• リテラル文字の前に置きます。 <\/a>は、HTMLのアンカーの終了タグでスラッシュをそのまま文字として解釈します。 • エスケープシーケンスの前に置きます。 \nは改行文字にマッチします。 |
^ |
改行文字を除く、文字列の最初の位置にマッチします。 ^appleは文字列の冒頭にある“apple”にマッチします。 |
$ |
改行文字を除く、文字列の最後の位置にマッチします。 apple$は文字列の末尾にある“apple”にマッチします。 |
. |
改行文字を含む、任意の1つの文字にマッチします。 .appleは任意の1つの文字とそれに続く“apple”にマッチします。 |
| |
置換する値を区切る論理和(OR)を示します。 (apple|orange|banana)は、“apple”、“orange”、“banana”にマッチします。 |
? |
0~1個のインスタンスにマッチします。 apple (pie)?は、0~1個の“pie”のインスタンスにマッチします。 |
* |
0個以上のインスタンスにマッチします。 |
+ |
1個以上のインスタンスにマッチします。 |
( ) |
部分式を囲みます。 (apple|orange|banana)は、“apple”、“orange”、“banana”にマッチします。 ^(\w+)は、行の冒頭にある1つ以上の文字にマッチします。 |
[ ] |
一連の文字にマッチする式を囲みます。 [\s]は空白文字または数字にマッチします。 [a-z0-9]は、“a”から“z”までと数字の“0”から“9”までにマッチします。 |
{ } |
繰り返しを表す式を囲みます。 apple{3}は3回繰り返します。 apple{3,}は、少なくとも3回、できるだけ多く繰り返します。 apple{3, 10}は3~10回繰り返します。 繰り返しの回数をできるだけ少なくするには、疑問符を追加します。たとえば、apple{3,}?は、少なくとも3回、できるだけ少なく繰り返します。 |