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公開日: 11/25/2021

あてはめた分布のオプションの統計的詳細(旧版)

ここでは、あてはめた分布に対する、適合度検定と仕様限界について説明します。

メモ: JMP 15では、分布のあてはめの一部の機能が新しくなりました。ここでは、互換性のために残されているJMP旧版の機能について説明します。旧版のメニューを表示するには、変数の赤い三角ボタンをクリックし、[連続分布のあてはめ]>[旧版のメニューを有効にする]を選択してください。

適合度

表3.2 JMPの適合度検定の説明

分布

パラメータ

適合度検定

正規1

μσが未知

Shapiro-Wilk(n 2000)
KSL(Kolmogorov-Smirnov-Lilliefors)(n > 2000)

μσが既知

KSL(Kolmogorov-Smirnov-Lilliefors)

μσのどちらかが既知

(なし)

対数正規

μσが未知または既知

KolmogorovのD検定

Weibull

αβが未知または既知

Cramér-von MisesのW2検定

閾値つきWeibull

αβθが未知または既知

Cramér-von MisesのW2検定

極値

αβが未知または既知

Cramér-von MisesのW2検定

指数

σが既知または未知

KolmogorovのD検定

ガンマ

ασが既知

Cramér-von MisesのW2検定

ασのどちらかが未知

(なし)

ベータ

αβが既知

KolmogorovのD検定

αβのどちらかが未知

(なし)

二項

ρが既知または未知、
nが既知

KolmogorovのD検定(n 30)
Pearsonのカイ2乗(χ2)(n > 30)

ベータ二項

ρδが既知または未知

KolmogorovのD検定(n 30)
Pearsonのカイ2乗(χ2)(n > 30)

Poisson

λが既知または未知

KolmogorovのD検定(n 30)
Pearsonのカイ2乗(χ2)(n > 30)

ガンマPoisson

λまたはσが既知または未知

KolmogorovのD検定(n 30)
Pearsonのカイ2乗(χ2)(n > 30)


1 Johnsonの3つの分布と一般化対数分布では、データを正規分布に変換してから、正規性の検定が行われます。


Kシグマから仕様限界を設定

このオプションを選択した後、工程能力分析におけるKの値を入力し、仕様限界が片側なのか、両側なのかを選択してください。まず、正規分布において「平均 ± 標準偏差のK倍」の範囲外になる確率(上側または下側)が計算されます。そして、あてはめた分布において、その確率に相当する分位点が求められます。その分位点が、工程能力分析の仕様限界として設定されます。このオプションは[分位点]オプションで計算される工程能力分析と似ていますが、このオプションを指定した場合には、確率の代わりにKを指定します。Kは、正規分布において、仕様限界が平均値から標準偏差の何倍離れているかを示す値です。

たとえば、K = 3と指定した場合、正規分布において、平均値から標準偏差の3倍だけ移動した分位点は、それぞれ下側確率0.00135と0.99865に対応した分位点です。よって、あてはめた分布の0.00135に対する分位点が下側仕様限界に、0.99865に対する分位点が上側仕様限界に設定されます。そして、工程能力分析がこれらの仕様限界に基づいて実行されます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).