はじめてのJMP
『はじめてのJMP』では、JMPソフトウェア全般について紹介しています。このガイドは、JMPを初めて使う方を対象としています。アナリスト、研究者、学生、教授、統計学者など、さまざまな方を対象に、JMPのユーザインターフェースと機能全般について概説します。
このガイドで紹介する内容は次のとおりです。
• JMPの起動
• JMPウィンドウの構造
• データの準備および操作方法
• 対話的なグラフを使用してデータから情報を得る方法
• 単純な分析を実行してグラフを補足する方法
• JMPのカスタマイズと特別な機能
• 結果を共有する方法
このガイドは6つの章で構成されています。各章では、紹介する概念の理解を深めていただくために、例を挙げています。ここで扱う統計概念はいずれも入門レベルのものです。はじめてのJMPで採用しているサンプルデータは、ソフトウェアに付属しています。各章の内容を簡単に説明しておきましょう。
• 「JMPの基本」では、JMPの概要を紹介します。ソフトウェアの構成と操作方法を学習します。
• 「データの操作」では、各種のデータソースからデータを読み込み、データ分析の準備をする方法について説明します。データ操作用の各種ツールについても簡単に紹介します。
• 「データの視覚化」では、データの視覚化と理解に役立つグラフやチャートについて説明します。1つの変数について検討する単純な分析から、複数の変数を取り扱い、それらの関係を示すグラフまで、多様な例を取り上げます。
• 「データの分析」では、一般的に使用されているさまざまな分析手法について解説します。統計的手法を用いる必要のない単純なものから、統計の知識が役に立つ高度なものまで、多岐にわたる分析手法を紹介します。
• 「全体像」では、いくつかのプラットフォームにおける、分布、パターンの分析や、似通った値のグループ化の方法を示します。
• 「作業結果の保存と共有」では、PowerPointのプレゼンテーションやインタラクティブHTMLを使って、JMPを持っていないユーザと分析結果を共有する方法について解説しています。また、JMPユーザのために、分析をスクリプトとして保存する方法や、作業をジャーナルやプロジェクトに保存する方法についても説明しています。
• 「特別な機能」では、データの変更時に自動的にグラフや分析を更新する方法、環境設定を使用してレポートをカスタマイズする方法、JMPとSASの連動のしくみについて説明します。
このガイドに目を通せば、JMPを快適に使いこなし、データを操作できるようになるでしょう。
JMPは、WindowsとmacOSの両オペレーティングシステムに対応していますが、ここでは、Windowsオペレーティングシステムを前提としています。