その他にも、「式の役割」・「イベントハンドラー」・「その他」というプロパティがあります。
「式の役割」列プロパティを選ぶと、画像データを含むデータ列を読み込んだ場合、データを画像として表示するためにデータタイプが「式」に設定されます。まず、列情報ウィンドウでデータタイプを[式]に設定してください。
データテーブルのセルにおける画像の表示を制御したり、行列や式を入力したりするには、「式の役割」列プロパティを追加します。デフォルトは、画像になっています。「式の役割」が画像に設定されていて、列に含まれている式が画像を保持している式である場合、その式は画像として評価され、データテーブルに画像が表示されます。そうでない場合、式はJSL式として表示されます。式を他の形で使用したいときは、この設定を変更します。
メモ: データテーブルをMicrosoft Excelに保存する場合、サイズが32KBを超える画像は、切り落とされてしまいます。切り落とされた画像を含む列は、もう一度JMPに読み込んでも元に戻りません。
次のオプションから選択できます。
画像
式が画像データである場合、式を評価し、画像を表示します。
行列
式が行列である場合、式を評価し、行列を表示します。そうでない場合、データは式として表示されます。
式
式が単なる式である場合は、このオプションを使うと、式そのものが表示されます。
式に画像データが含まれている可能性があるものの、イメージが表示されるのを避けたい場合は、[式]を選択します。
画像の式
データテーブルのセルにおける画像イメージの表示をカスタマイズするには、リストから[画像]を選択した後、次のいずれかのオプションを選択します。
最大幅と最大高さ
データテーブルのセルに表示するイメージの最大幅と最大高さを指定します。
伸縮
小さいイメージは、データテーブルのセルの大きさに合わせて拡大されます。
縦横比を維持
データテーブルのセルにおいても画像の縦横比が維持されます。デフォルトでオンになっています。
小さいイメージに装飾的な枠を追加
データテーブルのセルに表示される小さいイメージを枠で囲みます。
画像を式列にドラッグするには
1. データテーブルで新しい列を作成します。
2. 列を右クリックして[列情報]を選択し、「データタイプ」を[式]に設定します。
3. 列を右クリックして[列プロパティ]を選択し、[式の役割]を選択します。
4. 上記の説明を参考にオプションを選択します。
5. データテーブルに含めたい画像があるWebサイトを開きます。お使いのコンピュータ内にある画像を使用することもできます。
6. 画像を選択し、式列の空白のセルへドラッグします。
セルのサイズを変更し、画像を大きくします。
式の列を含むデータテーブルの例としては、「SAS Offices.jmp」と「Big Class Families.jmp」が挙げられます。
ヒント:
• 画像の列を含むデータを読み込んで式の列を作成することもできます。
• 式の列にある画像の使用については、画像をマーカーとして使用するおよびJMPデータテーブルからホバーラベルへの画像の追加を参照してください。
[要約]を使って式列を追加するには
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「CrimeData.jmp」を開きます。
2. [テーブル]>[要約]を選択します。
3. 「州」を選択し、[グループ化]をクリックします。
4. 「全発生率」を選択し、[統計量]>[ヒストグラム]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
新しいデータテーブルの新しい式列にヒストグラムの画像が含まれます。行のサイズを変更して画像を大きくします。
[要約]の詳細については、データの要約を参照してください。
6. 「ヒストグラム(全発生率)」列を右クリックし、[列情報]を選択します。
列のデータタイプが[式]になっています。
7. [列プロパティ]メニューから[式の役割]を選択します。
「式の役割」は自動的に[画像]に設定されています。ごく稀に、画像を式として表示したいケースがありますが、そのような場合は設定を[式]に変更します。
8. [OK]をクリックします。
該当の列に「式の役割」列プロパティが割り当てられます。
テキストの列にハイパーリンクを定義したいときは、「イベントハンドラー」列プロパティを使用します。ハイパーリンクを使うと、セルをクリックしたときに、Webページなどのドキュメントが開きます。
セルに含まれているURLをクリックしたときにその頁をブラウザで開くようにするには、URLを含む列に「イベントハンドラー」を追加します。また、列プロパティのプレースホルダスクリプトを変更し、異なる種類のリソースが開くようにすることもできます。たとえば、地図データのデータテーブルの場合、「クリック」スクリプトを編集すれば、ユーザがデータテーブルでハイパーリンクをクリックしたときにGoogleマップが表示されるようにすることもできます。「SAS Offices.jmp」サンプルデータに例が含まれています。
スクリプトの編集の詳細については、『スクリプトガイド』のテキストの列にハイパーリンクを追加するを参照してください。
「その他」列プロパティを使うと、独自の列プロパティを作成し、任意の名前をつけることができます。作成したプロパティは、JSLプログラミングで使用できます。
1. 目的の列を右クリックし、[列プロパティ]>[その他]を選びます。
2. 新しいプロパティの名前を入力します。
3. プロパティの値を入力します。