公開日: 09/19/2023

ここに画像を表示「モデルの比較」の別例

この例では、ロジスティック回帰モデルとディシジョンツリーモデルを比較します。使用するのは自動車のデータで、目標は自動車のサイズを予測することです。

まず、[ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Car Physical Data.jmp」を開いてください。

ロジスティック回帰モデルの作成

1. [分析]>[モデルのあてはめ]を選択します。

2. 「タイプ」を選択し、[Y]をクリックします。

3. 「生産国」「車両重量」「最小回転半径」「排気量」「馬力」の列を選択し、[追加]をクリックします。

4. [実行]をクリックします。

「名義ロジスティックのあてはめ」レポートが表示されます。

5. 予測式を列に保存するには、「名義ロジスティック」の赤い三角ボタンをクリックし、[確率の計算式の保存]を選択します。

ディシジョンツリーモデルの作成

1. [分析]>[予測モデル]>[パーティション]を選択します。

2. 「タイプ」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。

3. 「生産国」「車両重量」「最小回転半径」「排気量」「馬力」の列を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。

4. 「手法」リストで[ディシジョンツリー]が選択されていることを確認します。

5. [OK]をクリックします。

「パーティション」レポートが表示されます。

6. Shiftキーを押しながら[分岐]をクリックします。

7. 「分岐数を入力:」の横に「10」と入力します。

8. [OK]をクリックします。

9. 予測式を列に保存するには、「パーティション」の赤い三角ボタンをクリックし、[列の保存]>[予測式の保存]を選択します。

モデルの比較

1. [分析]>[予測モデル]>[モデルの比較]を選択します。

2. 「確率」で始まるすべての列を選択し、[Y, 予測式]をクリックします。

3. [OK]をクリックします。

図11.7 「モデルの比較」レポート 

「モデルの比較」レポート

レポートを見ると、パーティションモデルの「エントロピーR2乗」と「一般化R2乗」は高め、「誤分類率」は低めになっています。

4. [モデルの比較]の赤い三角をクリックし、[ROC曲線]を選択します。

「タイプ」別にROC曲線が表示されます。そのうちの1つをFigure 11.8に示します。

図11.8 「Medium」のROC曲線 

「Medium」のROC曲線

ROC曲線を見ると、この2つのモデルの予測能力は、ほぼ同じであることがわかります。

5. [モデルの比較]の赤い三角をクリックし、[AUCの比較]を選択します。

「タイプ」別にAUCの比較レポートが表示されます。そのうちの1つをFigure 11.9に示します。

図11.9 「Medium」のAUCの比較 

「Medium」のAUCの比較

このレポートは、AUC(ROC曲線より下の領域の面積)の差を検定しています。結果から、「タイプ」のどの水準においても、AUCには統計的な有意差は見られません。

次の理由により、2つのモデルの予測能力の間には、大きな差はないだろうと結論付けることができます。

R2乗値とROC曲線がほぼ同じである。

AUCに、統計的な有意差が見られない。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).