7か月間の生産数と故障数を記録した「イベントまでの時間」形式データがあります。このデータから、6か月後に修理のために返品されるユニットの総数を予測します。製品の保証期間は4か月です。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Small Production Time to Event.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[信頼性予測]を選択します。
3. [イベントまでの時間の形式]タブで、「時間(月数)」と「時点 右側」を選択します。[イベントまでの時間]をクリックします。
4. 「度数」を[度数]に指定します。
5. [OK]をクリックします。
6. 「予測」レポートで、「契約期間」に「4」と入力します。
7. (オプション)「寿命の一変量」の開閉ボタンをクリックします。
「寿命の一変量」レポートでは、生産数と故障数のデータに対して、Weibull分布があてはめられています。「信頼性予測」プラットフォームは、あてはめられたWeibull分布に基づき、返品数を予測します。
8. 過去と将来の生産数データに備えて縦軸を設定します。「予測」レポートの左側のグラフの縦軸を右クリックして、[軸の設定]を選択します。軸の設定は次のように指定します。
1. 「最小値」には「-250」と入力します。
2. 「最大値」には「4250」と入力します。
3. 「目盛り間隔」には「500」と入力します。
4. [OK]をクリックします。
9. 過去の8か月と将来の8か月が含まれるように横軸を設定します。「予測」レポートの左側のグラフの横軸を右クリックして、[軸の設定]を選択します。軸の設定は次のように指定します。
1. 「最小値」には「-8」と入力します。
2. 「最大値」には「8」と入力します。
3. [OK]をクリックします。
10. 過去7か月の生産数を設定します。「予測」レポートの左側のグラフにおいて、アニメーション表示されているホットスポットのうち、左端のものを-7までドラッグします。
11. 今後5か月の生産数の推定値を設定します。「予測」レポートの左側のグラフにおいて、右端のホットスポットを5までドラッグします。
図10.14 アニメーション表示されているホットスポットをドラッグした後のリスク集合
12. 「予測」の赤い三角ボタンのメニューで、「リスク集合のスプレッドシートによる設定」を選択します。
13. 「将来のリスク」パネルの下端を下方向にドラッグして、「将来のリスク」表の13行すべてを表示します。
メモ: 「イベントまでの時間」形式のデータを使用している場合、「将来のリスク」表で既存の生産数を負の時間値として指定する必要があります。
14. Figure 10.15に示されている「度数」の値を入力します。
図10.15 「将来のリスク」の「度数」の指定
15. 「予測」レポートの右側のグラフにおいて、右端のホットスポットを8までドラッグします。
16. 「予測の種類」パネルで、「累積度数」を選択します。
17. 「区間」パネルで「区間の表示」を選択します。
18. 「予測」レポートの右側のグラフの横軸を右クリックして、[軸の設定]を選択します。次の手順を使用して、6の月に参照線を追加します。
1. 「値」に「6」と入力します。
2. [追加]をクリックします。
3. [OK]をクリックします。
6か月後に修理のために返品されるユニットの総数の予測値は約600で、信頼区間は約550~650になります。
ヒント: 「予測」の赤い三角ボタンのメニューにある[予測データテーブルの保存]オプションを使用すると、予測と区間の正確な値を確認できます。
図10.16 予測結果