「コード変換」列プロパティは、データタイプが数値である列にのみ適用できます。この列プロパティは、列のデータに1次式による変換を適用します。「コード変換」列プロパティのパネルでは、「最小値」と「最大値」を指定できます。値は、実験計画の作成時に設定する因子水準に対応します。「モデルのあてはめ」プラットフォームでこの列をモデル効果として含めた場合、最小値と最大値が自動的に-1と+1に変換されます。
「コード変換」列プロパティは、次のような場合に便利です。
• コード変換した説明変数を使うと、パラメータの推定値がより解釈しやすく、比較しやすくなります。
• コード変換した説明変数を使うと、交互作用や高次の項があるモデルで多重共線性を減らすことができます。
「実験計画(DOE)」における「加速寿命試験計画」以外のプラットフォームで計画を作成した場合、データタイプが数値であり、かつ、配合因子ではない因子には、自動的に「コード変換」列プロパティが割り当てられます。Figure A.12は、「Design Experiment」フォルダにある「Reactor 20 Custom.jmp」データテーブルを開き、「送り速度」列の「コード変換」列プロパティのパネルを表示したところです。
図A.12 「送り速度」に対する「コード変換」列プロパティのパネル