散布図行列は、複数の散布図をグリッド(行列)に整列して表示したものです。各々の散布図は、2変数の関係を示します。
図4.14 散布図行列の例
この例では、溶解度のサンプルデータ「Solubility.jmp」を使用します。このテーブルには、72種類の溶質の溶解度が記録されています。
研究所の技術者は、次の点を調査する必要があります。
• 溶媒のどのペアの間で関係があるか(全部で6ペアある)
• どのペアの関係が一番強いか
回答を導き出すには、4つの溶剤の散布図行列を使用します。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Solubility.jmp」を開きます。
2. [グラフ]>[散布図行列]を選択します。
3. 「エーテル」、「クロロフォルム」、「ベンゼン」、「ヘキサン」を選択し、[Y, 列]をクリックします。
図4.15 「散布図行列」ウィンドウ
4. [OK]をクリックします。
図4.16 散布図行列
この散布図行列から、次のことがわかります。
• 6つのペアすべてについて、正の相関がある。
片方の変数が増加すると、他方の変数も増加しています。
• 一番強い関係は、「ベンゼン」と「クロロフォルム」の間に成立している。
「ベンゼン」と「クロロフォルム」の散布図のデータ点が一番、直線に沿って密に分布しています。
1つの散布図で点を選択すると、他のすべての散布図でもその点が選択されます。
たとえば、「ベンゼン」と「クロロフォルム」の散布図で点を選択すると、同じ点が他の5つの散布図でも選択されます。
図4.17 選択された点