アクティブなJMPデータテーブルから、すべての行と列、強調表示された行と列、または無作為に選択された行を抽出し、新しいJMPデータテーブルを作成できます。
サブセットを作成するには
1. [テーブル]>[サブセット]を選択します。
図6.2 「サブセット」ウィンドウ
2. サブセットに含める対象を指定します。次のオプションを適宜組み合わせて選択してください。
– 列の値ごとにサブセット(選択した列内の水準)
– 行([すべての行]、[選択した行]、[ランダム])
– 列([すべての列]または[選択されている列])
Figure 6.2では、「性別」列がサブセットを作成する対象となります。
3. 追加のオプションを使用して、サブセットテーブルをさらにカスタマイズします。
4. [OK]をクリックして、サブセットテーブルを作成します。
列の値ごとにサブセット
列の水準ごとにサブセットを作成します。[列の値ごとにサブセット]を選択し、サブセットの分類基準とする列を選択します。
新しいデータテーブルが多数作成される場合があります。表示される新しいデータテーブルウィンドウの数は、サブセットのウィンドウで指定した列の水準の数と同じです。
すべての行
アクティブなテーブルのすべての行を含むサブセットテーブルを作成します。
選択した行
アクティブなテーブルで選択されている行だけを含むサブセットテーブルを作成します。デフォルトでオンになっています。
ランダム - 標本抽出率
アクティブなデータテーブルから、指定された抽出率で無作為にデータを抽出し、サブセットテーブルを作成します。テキストボックスには標本抽出率を入力します。たとえば、データの50%を無作為に抽出して新しいテーブルを作成する場合は、0.5と入力します。
ランダム - 標本サイズ
アクティブなデータテーブルから、指定された数の標本を無作為に抽出し、サブセットテーブルを作成します。テキストボックスには標本サイズを入力します。たとえば、16行を無作為に抽出して新しいテーブルを作成するには、16と入力します。
抽出率100%で無作為抽出を行った場合、その結果はデータテーブルの行をランダムに並び替えたものとなります。「層化」列を指定した場合、結果は各グループ内で各行をランダムに並び替えたものとなります。層化サブセットを参照してください。
すべての列
アクティブなテーブルのすべての列を含むサブセットテーブルを作成します。デフォルトでオンになっています。
選択されている列
アクティブなテーブルで選択されている列だけを含むサブセットテーブルを作成します。
「列の値ごとにサブセット」で指定した列を保持
サブセットの基準とした列を出力データテーブルで維持します。
出力テーブル名
サブセットテーブルの名前を指定します。
元のデータテーブルとリンク
サブセットテーブルを元のテーブルにリンクします。いずれか一方のテーブルの値を変更すると、もう一方のテーブルの値も更新されます。
計算式のコピー
元のテーブルの計算式を出力列に含めます。計算式の計算に必要な列がすべて含まれます。デフォルトでオンになっています。
自動評価しない
新しいテーブルが作成されるときに、計算式が自動的に評価されないようにします。デフォルトでオンになっています。
現オプションをデフォルトとして保存
現在の設定を保存します。
メモ: [現オプションをデフォルトとして保存]で保存されるのは、[選択した行]、[選択されている列]、[元のデータテーブルとリンク]、[計算式のコピー]、および[自動評価しない]の設定のみです。
ダイアログを開いたままにする
[OK]をクリックした後も「サブセット」ウィンドウを開いたままにします。
スクリプトを元のテーブルに保存
同じ設定を使用してデータのサブセットを再び作成できるように、スクリプトを元のテーブルに保存します。
自動更新
テーブルのプレビューを自動的に更新します。プレビューの表示に時間がかかりすぎる場合は、このオプションの選択を解除し、更新したいときに[更新]ボタンをクリックしてください。デフォルトでオンになっています。
ランダムなサブセットでプレビュー
テーブルのサイズが非常に大きく、プレビューペインが更新されるときに遅延が発生する可能性がある場合は、このオプションを選択します。このオプションはデフォルトでオフになっています。
JMPの「サブセット」ウィンドウでは、標本サイズと併せて、層化の列を指定した場合、指定された標本サイズは、サブセット全体ではなく層ごとの標本サイズを意味します。
図6.3 層化サブセット
ランダム抽出で標本サイズまたは標本抽出率を指定し、[層化]オプションを選択した場合は、[選択確率を保存]と[標本抽出の重みを保存]という2つのオプションが表示されます。作成するテーブルにこれらの列を保存する場合は、対応するチェックボックスをオンにします。