公開日: 09/19/2023

計画の診断統計量

「計画の比較」レポートの「計画の診断統計量」セクションには、比較対象の計画に対する基準の計画のD-効率・G-効率・A-効率・I-効率が表示されます。「追加実験のサイズ」も表示されます。2つの計画を比較したとき、相対効率の指標が高い方が良い計画といえます。

図17.29 3つの計画の診断統計量 

3つの計画の診断統計量

Figure 17.29は、異なる実験回数の計画を使った例で作成された、「モデル」セクションに主効果だけを含む3つの計画の「計画の診断統計量」レポートです。

「計画の診断統計量」は、表の下にあるカラーバーで示されている色で色付けされています。「計画の診断統計量」の赤い三角ボタンのメニューで、色の設定を変更できます。カラーバーを参照してください。

「効率」と「追加実験のサイズ」

「計画の診断統計量」レポートには、D-効率・G-効率・A-効率・I-効率に関して、相対効率が求められています。相対効率は、各計画の効率を計算し、それらの比を求めたものです。相対効率については、相対効率の指標を参照してください。

「追加実験のサイズ」は、基準の計画における実験回数から、比較対象の計画における実験回数を引いたものです。基準の計画における実験回数が、比較対象の計画における実験回数より多い場合、「追加実験のサイズ」は正の値になります。

相対効率の指標

記号

Xは、モデル行列

pは、切片を含めたモデル項の数

ここに式を表示 は、点ここに式を表示における相対的な予測分散。相対的な予測分散を参照してください。

相対効率

比較対象の計画(Comp)に対する基準の計画(Ref)の相対効率は、次の式によって計算されます。

D効率

EffRef / EffComp。この式で、各計画のEffは、次の式で計算されます。

ここに式を表示

G効率

EffComp / EffRef。この式で、各計画のEffは、次の式で計算されます。

ここに式を表示

ここで、Dは計画領域を指します。

メモ: 「G効率」は、計画領域のモンテカルロ標本を使って計算されます。ここに式を表示(予測分散の最大値)は、モンテカルロ標本における最大値から求められています。そのため、同じ計画でも結果が若干異なることがあります。

A効率

EffComp / EffRef。この式で、各計画のEffは、次の式で計算されます。

ここに式を表示

I効率

EffComp / EffRef。この式で、各計画のEffは、次の式で計算されます。

ここに式を表示

計算について詳しくは、Goos and Jones(2011)の節4.3.5を参照してください。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).