この例では、エンジン温度の小さなシフトを検出するとします。データテーブルには、エンジンのサーモスタットからの温度測定が記録されています。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Engine Temperature Sensor.jmp」を開きます。
2. [分析]>[品質と工程]>[管理図]>[CUSUM(累積和)管理図]を選択します。
3. 「Y」を選択し、[Y]をクリックします。
4. [OK]をクリックします。
5. 「目標値」ボックスに「100」と入力します。
6. 「Sigma」ボックスに「10」と入力します。
図10.2 「CUSUM(累積和)管理図」レポート
CUSUM管理図における縦線は、サンプル26付近で温度のシフトが始まったことを示しています。
メモ: 「Engine Temperature Sensor.jmp」で「IMR管理図」テーブルスクリプトを実行することにより、この結果を個々の測定値の管理図と比較することができます。このスクリプトはNelsonテストも実行するのですが、すべてのNelsonテストに合格しています。
引き続き前の例を使って、温度変化の増加だけ考えるとしましょう。Figure 10.2のCUSUM管理図を片側CUSUM管理図に変更するには、[下側]チェックボックスの選択を解除します。そうすると、負の累積和の点が管理図から削除されます。これで、正の累積和の点だけを含むCUSUM管理図が残ります。
図10.3 「片側CUSUM(累積和)管理図」レポート