この例では、決定的スクリーニング計画を一部実施要因計画と比較します。決定的スクリーニング計画(決定的スクリーニング計画の例)を、従来のスクリーニング計画と比べてみましょう。この例では、2つの計画を交絡の観点から比較します。
1. [実験計画(DOE)]>[古典的な計画]>[2水準スクリーニング]>[スクリーニング計画]を選択します。
2. 「応答名」の欄の「Y」をダブルクリックし、「収率」と入力します。
3. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Design Experiment」フォルダの
「Extraction Factors.jmp」を開きます。
4. 赤い三角ボタンをクリックし、[因子のロード]を選択します。
「因子」セクションに、因子名と範囲が入力されます。
5. [続行]をクリックします。
6. [一部実施要因計画の一覧から選択]を選択します。
7. [続行]をクリックします。
「計画のリスト」に、計画候補が表示されます。
図8.11 6つの連続変数に対するスクリーニング計画の一覧
8. Figure 8.11のように、実験回数16、ブロック因子なしの一部実施要因計画を選択します。
9. [続行]をクリックします。
10. 「計画の表示と変更」>「効果の交絡関係」セクションを開きます。
図8.12 一部実施要因計画の「効果の交絡関係」
実験数16の一部実施要因計画の「効果の交絡関係」セクションは、すべての2因子間交互作用が、少なくとも1つの別の2因子間交互作用と交絡していることを示しています。この一部実施要因計画では、「メタノール*pH」が、「エタノール*時間」と完全交絡しています。このため、ある2因子間交互作用の影響を確認するには、実験を追加する必要があります。なお、「エタノール*時間」の交互作用は、因子を別の順序で指定すると、今回の例とは別の2因子間交互作用と交絡するようになります。
決定的スクリーニング計画の例では、実験数17の決定的スクリーニング計画を作成しました。この決定的スクリーニング計画の「相関のカラーマップ」(Figure 8.4)を見ると、2因子間交互作用が他の2因子間交互作用と完全には交絡していません。一方、一部実施要因計画では、2因子間交互作用の完全交絡が7つあります。いくつかの2因子間交互作用の効果が存在すると考えられる場面では、決定的スクリーニング計画を使用したほうがよいでしょう。
「計画の比較」プラットフォーム([実験計画(DOE)]>[計画の診断]>[計画の比較])を使って、2つの計画をもっと詳しく比較することもできます。計画の比較を参照してください。