この例では、管理図ビルダーを使用して、P管理図とLaney P′管理図を比較します。Laney P′管理図は、データの分散が二項分布で想定される分散より大きい場合に役立ちます。このデータは、3か所で10週間かけて採取した海水の標本から測定したプラスチックの個数(単位はミリリットル)です。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Water Plastics.jmp」を開きます。
2. [分析]>[品質と工程]>[管理図]>[P管理図]を選択します。
3. 「全プラスチック」を選択して、[Y, 故障数]をクリックします。
4. 「週」を選択して、[サブグループ]をクリックします。
5. 「全体」を選択して、[試行回数]をクリックします。
6. 「場所」を選択して、[フェーズ]をクリックします。
7. [OK]をクリックします。
図3.24 海水に含まれるプラスチック量の標準的なP管理図
標準的なP管理図には、管理外と表示される点がいくつかあります。標準的なP管理図における管理限界の計算方法が原因で、管理外の点が実際には誤警報である可能性が非常に高くなります。これらの結果を、Laney P′管理図の結果と比較します。
8. [分析]>[品質と工程]>[管理図]>[Laney P′管理図]を選択します。
9. 「全プラスチック」を選択して、[Y, 故障数]をクリックします。
10. 「週」を選択して、[サブグループ]をクリックします。
11. 「全体」を選択して、[試行回数]をクリックします。
12. 「場所]を選択して、[フェーズ]をクリックします。
13. [OK]をクリックします。
図3.25 海水に含まれるプラスチック量のLaney P′管理図
標準的なP管理図とは異なり、Laney P′管理図では、データセットのすべての点が管理限界内となっています。