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公開日: 09/19/2023

主効果スクリーニング計画の例(標準的な計画が存在しない場合)

標準的な計画が存在しない場合でも、主効果のスクリーニングに利用できる直交計画(または殆直交計画)を作成できます。このスクリーニング計画は、交互作用の効果は無視できるほど小さいという条件のもとで、すべての主効果を推定できる計画です。

この例のような状況では、標準的な計画はありません。4水準と6水準のカテゴリカル因子が1個ずつ、そして、連続尺度の因子が11個である、全部で13因子の計画を作成するとします。

1. [実験計画(DOE)]>[古典的な計画]>[2水準スクリーニング]>[スクリーニング計画]を選択します。

「応答」パネルに「Y」というデフォルトの応答が1つ表示されます。このデフォルトの応答をそのまま使用します。

2. 「因子」パネルで[カテゴリカル]をクリックし、[4水準]を選択します。

水準L1~L4を持つ変数X1が追加されます。

3. [カテゴリカル]をクリックし、[6水準]を選択します。

水準L1~L6を持つ変数X2が追加されます。

4. 「N個の因子を追加」の右側のボックスに「11」と入力します。

5. [連続変数]をクリックします。

X3X13の計11個の因子が追加されます。これらの因子は2水準(-1と1)になっています。

6. [続行]をクリックします。

「計画の生成」パネルが表示されます。

この条件では、標準的な計画を使用できないので、計画を一覧から選択するオプションは表示されません。

デフォルトの実験回数である24回をそのまま使用します。

図10.29 「スクリーニング計画」ウィンドウの「計画の生成」パネル(13因子の計画) 

「スクリーニング計画」ウィンドウの「計画の生成」パネル(13因子の計画)

7. [計画の作成]をクリックします。

「計画」セクションと「計画の評価」セクションが表示されます。

8. 「計画」セクションを開き、生成された計画を確認します。

メモ: この計画を生成するアルゴリズムは、ランダムな開始点を使用しています。後に同じ計画を再現したい場合には、レポートタイトルの赤い三角ボタンのメニューから[スクリプトをスクリプトウィンドウに保存]を選択し、スクリプトを乱数シード値とともに保存してください。

次に、相関のカラーマップを参照して、この計画が直交計画であるかどうかを調べます。

9. 「計画の評価」>「相関のカラーマップ」セクションを開きます。

カラーマップ(Figure 10.30)の対角要素には黒いセルが表示され(JMPのデフォルトの色を使用している場合)、相関が1であることが示されています。対角要素のセルは、同じ項同士の相関を表しているため、1となります。非対角要素はすべて白なので、異なる項の間の相関がゼロであることがわかります。マウスのカーソルをセルの上に置くと、該当する2つの項と相関の絶対値が表示されます。

図10.30 相関のカラーマップ 

相関のカラーマップ

10. [テーブルの作成]をクリックして、計画のデータテーブルを作成します。

実験がランダムな順序で並べられたデータテーブルが表示されます。このランダムな順序に従って実験を行い、結果を「Y」列に入力します。データテーブルの「モデル」スクリプトを実行すると、結果を分析できます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).