公開日: 09/19/2023

NP管理図の例

この例では、管理図ビルダーの対話型ワークスペースを使用して、フェーズ変数を含むNP管理図を作成します。2つのフェーズは、工程の調整前と調整後の時間を表しています。データはボトルのキャップの製造工程をシミュレーションしたものです。

1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Quality Control」フォルダにある「Bottle Tops.jmp」を開きます。

2. [分析]>[品質と工程]>[管理図ビルダー]を選択します。

3. 「標本」「サブグループ」ゾーンにドラッグします。

この変数は、各ボトルの標本IDです。

4. 「適合」「Y」ゾーンにドラッグします。

この変数は、ボトルのキャップが設計基準を満たしているかどうかを示します。

図3.26 不適合状態のNP管理図 

不適合状態のNP管理図

当初の工程において不適合品が多く、5つの点(標本13, 15, 21, 22, 23)が上側管理限界の外側にあります。標本15には「new material」(新材料の導入)、標本23には「new operator」(新しいオペレーターの配属)が発生したという注釈が記録されています。フェーズ1が終わった時点で製造機が調整されました。そのため、フェーズ2が管理状態にあるかどうかを評価するには、全期間のデータから求められた管理限界を使用するべきではありません。

各フェーズの管理限界を個別に計算するには、次の手順に従います。

5. 「フェーズ」「フェーズ」ゾーンにドラッグします。

図3.27 フェーズがあるNP管理図 

フェーズがあるNP管理図

[フェーズ]変数を指定したことにより、フェーズ2の管理限界は、フェーズ2のデータのみから求められています。フェーズ2の観測値は、いずれも管理限界内に収まっています。このことから、製造機の調整後、工程は管理状態になったと結論することができます。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).