データ |
ここでは、442人の糖尿病患者のデータを扱います。このデータには、基準となる臨床検査データと、初診から1年後における症状の進行が含まれています。症状の進行は、「Low」と「High」で測定されています。 |
手法 |
この例では、重ね合わせヒストグラムとリッジライングラフを描きます。 |
目標 |
この例の目標は、グループごとに連続変数の分布を描くことです。具体的には、HDLの分布が性別、および症状の進行に対してどのように変わるかを見ます。 |
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Diabetes.jmp」を開きます。
2. [グラフ]>[グラフビルダー]を選択します。
3. 「HDL」を選択し、「X」ゾーンにドラッグします。
4. 「性別」を選択し、「重ね合わせ」ゾーンにドラッグします。
5. [ヒストグラム]要素アイコンをクリックします。
6. 「ヒストグラム」プロパティパネルで、「ヒストグラムのスタイル」リストから「カーネル密度」を選択します。
7. カーソルをY軸の目盛り付近に置きます。すると、カーソルの形が横向きの手のひらになります。クリックして、最大値が約85になるようにドラッグします。
図4.24 性別で分けられたHDLの重ね合わせヒストグラム
このヒストグラムを見ると、女性(ピンク)より男性(青)の方が、HDLが高いです。青の分布は、ピンクの分布に比べ、右側つまりHDLの高い方に寄っています。ここで、グラフを変更して、性別による差異をリッジライングラフで表してみます。
8. 「性別」を選択し、「Y軸」ゾーンにドラッグします。
9. 「ヒストグラム」プロパティパネルで、「重ね合わせ」スライダを動かしてヒストグラムを重ねます(スライダを左から約3/4の位置に設定します)。
10. [終了]をクリックします。
11. 凡例内をダブルクリックします。「凡例の設定」ウィンドウで、「1」をダブルクリックし、「男性」と入力します。「2」をダブルクリックし、「女性」と入力します。
12. [OK]をクリックします。
ヒント: 凡例内の項目が強調表示されている場合は、その項目をクリックすると、選択を解除できます。
図4.25 糖尿病の進行に対するHDLを性別に示したリッジライングラフ
このリッジライングラフは、性別による分布のずれを示しています。