「多重対応分析」プラットフォームを使って、30人の被験者を対象に、3種類の作業を行う難易度を評価します。このサンプルデータにおいて、「タスク1」の達成率は80%です。また、被験者のうち95%が「タスク1」と「タスク2」で同じ結果(PassまたはFail)を出し、同じく80%が「タスク1」と「タスク3」で同じ結果を出しています。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Cohcrans Q.jmp」を開きます。
2. [分析]>[多変量]>[多重対応分析]を選択します。
3. 「タスク1」・「タスク2」・「タスク3」を選択し、[Y, 目的変数]をクリックします。
4. 「被験者」を選択し、[X, 説明変数]をクリックします。
5. [OK]をクリックします。
6. 「多重対応分析」の赤い三角ボタンをクリックし、[対応分析]>[CochranのQ検定]を選択します。
図7.8 CochranのQ検定
対応分析のプロットを見ると、「タスク1」と「タスク2」の「Pass」は互いに近くに位置しているのに加え、「Fail」も互いに近くに位置しており、類似性があります。一方、「タスク3」の点は、「タスク1」や「タスク2」と離れています。CochranのQ検定の統計量は6.889で、p値は0.0319です。このp値は、「Passの割合は、すべてのタスクにおいて同じである」という帰無仮説が、0.05の有意水準において棄却されるということを示しています。