この例では、「生存時間分析」プラットフォームを使用して、生存イベントの代わりに故障イベントを調べます。Nelson(1982、p. 133)とMeeker and Escobar(1998、app. C1)の著作では、ディーゼル発電機のファンの故障に関する調査が取り上げられています。
1. [ヘルプ]>[サンプルデータフォルダ]を選択し、「Reliability」フォルダにある「Fan.jmp」を開きます。
2. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[生存時間分析]を選択します。
3. 「時間」を[Y, イベントまでの時間]に指定します。
4. 「打ち切りの有無」を選択し、[打ち切り]に指定します。
5. [生存率のかわりに故障率をプロット]チェックボックスをオンにします。
6. [OK]をクリックします。
図14.8 「Fan」データのレポート
故障率(累積故障確率)は時間の経過につれて高くなっています。通常は、この次にWeibull分布などをあてはめ、検討します。「Kaplan-Meier法によるあてはめ」の赤い三角ボタンをクリックし、[Weibullプロット]と[Weibullのあてはめ]を選択します。
図14.9 「Fan」データのWeibullプロット
Weibull分布はデータに良くあてはまっており、また、βの推定値が1に近いので、瞬間故障率(ハザード)が一定な指数分布にデータは従っていると思われます。「Kaplan-Meier法によるあてはめ」の赤い三角ボタンをクリックし、[あてはめた分布のグラフ]を選択します。あてはめたWeibull分布に基づく3種類のグラフが表示されます。
図14.10 あてはめた分布のグラフ