信頼性/生存時間分析 > 信頼性ブロック図 > 「信頼性ブロック図」プラットフォームの使用例
公開日: 09/19/2023

ここに画像を表示「信頼性ブロック図」プラットフォームの使用例

この例では、信頼性ブロック図を描く方法を学びましょう。

1. [分析]>[信頼性/生存時間分析]>[信頼性ブロック図]を選択します。

空の「信頼性ブロック図」ウィンドウが開きます。

図12.2 新しい信頼性ブロック図 

新しい信頼性ブロック図

メモ: 「分布」プロファイルはデフォルトで表示されます。

2. 「デザイン」パネルで、「新規ブロック図1」を選択し、名前を「コンピュータ」に変更します。

ワークスペースのタイトル部が「システムダイヤグラム[コンピュータ]」に変化します。

3. 開始ブロックの下にある[実行]チェックボックスをオフにします。

[実行]をオンにしていると、たとえば、部品の追加・削除、部品構成の変更、接続線の追加・削除など、「システムダイヤグラム」を変更するたびに、図上の信頼性データが更新されます。

[実行]をオフにしている場合は、設定を変更しても信頼性データは更新されません。

ヒント: 大規模なシステムの図を作成する際は[実行]をオフにしておき、図が完成してから[実行]をオンにするとよいでしょう。

4. 部品の追加に進みます。

部品の追加

信頼性ブロック図のツールバーに用意されている描画要素をここでは「図形」と呼びます。また、各図形に対応したシステムの要素のことを「部品」と呼びます。

1. 図形ツールバーの[基本]アイコン(ここに画像を表示)をクリックし、それを「システムダイヤグラム」の「開始」ブロックの右側にドラッグします。

2. ラベルを選択して、「新規基本1」を「電源」に変更し、Enterキーを押します。

図12.3 基本図形 

基本図形

ラベルまたは図形をクリックすると、接続矢印が表示されます。テンプレート内の任意の場所をクリックすると矢印は消えます。

3. [基本]アイコンをクリックし、それを「電源」図形の右側にドラッグします。

4. ラベルを選択して「CPU」と入力します。

図12.4 「システムダイヤグラム」の例 

「システムダイヤグラム」の例

メモ: 図形の整列は後ほど、図形の整列の節で行います。

5. [並列]アイコン(ここに画像を表示)をクリックし、「CPU」図形の右下にドラッグします。

6. ラベルを選択して「周辺機器」と入力します。

7. [K out of N]アイコン(ここに画像を表示)をクリックし、「CPU」図形の右上にドラッグします。

8. ラベルを選択して「HD」と入力します。

図12.5 システムダイヤグラムの一部 

システムダイヤグラムの一部

9. [合流点]アイコン(ここに画像を表示)をクリックし、前述の図形の右側にドラッグします。

10. ラベルを選択して「連結」と入力します。

11. [直列]アイコン(ここに画像を表示)をクリックし、先の合流点図形の右側にドラッグします。

12. ラベルを選択して「入力装置」と入力します。

図12.6 システムダイヤグラムの一部 

システムダイヤグラムの一部

13. [基本]アイコンをクリックし、「入力装置」図形の右側にドラッグします。

14. ラベルを選択して「モニタ」と入力します。

図12.7 すべての図形が表示されたシステムダイヤグラム 

すべての図形が表示されたシステムダイヤグラム

15. 図形の整列に進みます。

図形の整列

1. 「HD」図形と「周辺機器」図形を縦方向に揃えるために、これらを選択します。

HD

周辺機器

ヒント: 複数の図形を選択するには、カーソルをドラッグしながら図形を囲むか、Shiftキーを押しながら各図形をクリックしていきます。

2. これらの図形を選択した状態で、そのうち1つの図形を右クリックし、[選択した要素を縦に配置]を選択します。

3. 残りの図形を横方向に揃えるために、次の部品を選択します。

開始

電源

CPU

連結

入力装置

モニタ

終了

4. これらの図形を選択した状態で、そのうち1つの図形を右クリックし、[選択した要素を横に配置]を選択します。

図12.8 図形を横に整列 

図形を横に整列

5. 図形の接続に進みます。

図形の接続

図形を接続するには、図形を選択して接続矢印を表示します。図形Aと図形Bを接続したいとします。それには、まず、図形Aを選択します。図形Aが図形Bに先行していることを示すには、右矢印を図形Bまでドラッグします。図形Bが図形Aに先行していることを示すには、左矢印を図形Bまでドラッグします。ダイヤグラム内の図形を接続するには、このように、右矢印を選択し、後続させたい次の図形に接続します。

1. 「開始」ブロック(青い矢印)を選択し、接続矢印を表示します。

2. 1つの接続矢印(ここに画像を表示)を選択し、「電源」部品までドラッグします。

図12.9 図形の接続 

図形の接続

3. 次の各部品について、まず最初の部品をクリックし、次にその右矢印を選択して次の部品までドラッグします。

1. 電源 ® CPU

2. CPU ® HD

3. CPU ® 周辺機器

4. HD ® 連結

5. 周辺機器 ® 連結

6. 連結 ® 入力装置

7. 入力装置 ® モニタ

8. モニタ ® 終了ブロック

図12.10 完成したシステムダイヤグラム 

完成したシステムダイヤグラム

4. 部品の設定に進みます。

部品の設定

1. 「設定」パネルで、部品の設定内容を入力します。構成の設定を参照してください。

表12.1 設定内容

部品

設定

電源

分布—指数

Θ—1

CPU

分布—指数

Θ—1

周辺機器

分布—Weibull

Alpha—1

Beta—2

N—3

HD

分布—Weibull

Alpha—2

Beta—1

K—1

N—4

連結

可動最小要素数—1

入力装置

分布—Fréchet

位置—0

尺度—1

N—2

モニタ

分布—指数

Θ—1

信頼性ブロック図の完成です(Figure 12.11)。

2. [実行]を選択します。

システムの信頼性情報が更新されます。プロファイルパネルの「分布」プロットに反映されます。

3. 信頼性ブロック図をJMPスクリプト言語(JSL)ファイルとして保存するには、[ファイル]>[上書き保存]を選択し、「exampleRBDcomplete.jsl」などの適当な名前を付けて保存してください。

図12.11 信頼性ブロック図の例 

信頼性ブロック図の例

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