「計画の比較」レポートの計画領域率プロット(Fraction of Design Space Plot)は、計画領域のうち、相対的な予測分散が特定の値を下回る領域の割合を示します。
図17.25 3つの計画の計画領域率プロット
Figure 17.25は、異なる実験回数の計画を使った例で作成された3つの計画領域率プロットです。次のことを注意してください。
• プロットのX軸は、計画領域の割合(0~100%)を表します。
• Y軸は、相対的な予測分散の値を表します。
• 曲線上にある点(x, y)では、分散がy以下となる計画領域の割合がx座標になっています。
• 赤色の点線が交わる点は、基準の計画の計画領域率が50%のときの相対的な予測分散を示します。
Figure 17.25から、実験回数が24である計画の相対的な予測分散は、他の2つの計画より一様に小さいことがわかります。また、実験回数が20である計画の予測分散は、実験回数が16である計画の予測分散より一様に小さいです。赤色の点線によって、実験回数が20である計画の相対的な予測分散は、計画領域の50%において0.23より小さいことがわかります。
十字ツールを使うと、任意の計画領域率に対応する相対的な予測分散を知ることができます。たとえば、十字ツールを使えば、実験回数24の計画で、90%の領域において相対的な予測分散が約0.20より低い値であることがわかります。
メモ: 「計画領域率プロット」の作成には、計画領域のモンテカルロ標本が使用されるため、同じ計画のプロットでも若干異なることがあります。