公開日: 09/19/2023

イメージのメッセージ

この節では、イメージに使用できるJSLメッセージをご紹介します。

関連情報

イメージ処理の例については、[スクリプトの索引]を参照してください。JMPのメニューで、[ヘルプ]>[スクリプトの索引]を選ぶと、この対話的なヘルプを参照できます。

その他のリソースは、JMP File Exchange(https://community.jmp.com/community/file-exchange)で入手できます。

img<<Crop(Left(pix), Right(pix), Top(pix), Bottom(pix))

既存のイメージから、指定された大きさ(単位はピクセル)の新しいイメージを作成する。

img<<Filter(name, <n>)

指定されたアルゴリズムに基づいてイメージをフィルタリングする。フィルタリングはイメージ内のノイズを除去するのに便利です。

メモ: JMPのイメージフィルタはすべて、オペレーティングシステムレベルでサポートされます。Windowsで処理されたイメージとmacOSで処理されたイメージは異なる場合があります。

引数

name

引用符付きでJMPイメージフィルタの名前を指定する。使用可能なフィルタは次のとおりです。

"Despeckle"は、スキャンまたはキャプチャされたイメージからしみ(引っかき傷やごみなど)を取り除く。

"Edge"は、明度が極端に変化する部分のピクセルを特定し、それらを暗くして極端な変化を抑える。エッジの検出は、表面、深さ、素材、およびライティングにおける変化の検出に使用されます。

"Enhance"は、ノイズが多いイメージでピクセル間のコントラストを低減する。

"Median"は、各ピクセルの明度を近接のピクセルと比較することで、ノイズ(ランダムな変動)を低減する。値が大きく異なるときは、近接ピクセルの平均値で置き換えます。

"Negate"は、各ピクセルの色をそれぞれ補色に変えることで、逆の色またはグレースケールのイメージを作成する。

"Normalize"は、カラーイメージのピクセルを、ファイル形式の数値システムの範囲全体を使用するよう変更する。この処理によって、イメージの色がより強調されます。

"Sharpen"は、ピクセルのエッジを目立たせることで、ぼけを低減する。

"Contrast", nは、イメージを明るくまたは暗くする。0.0より大きい値を指定するとイメージが明るくなり、0.0より小さい値を指定すると暗くなります。

"Gamma", nは、イメージの視覚的な表示(明度と彩度)を、モニターの違いを考慮して補正する。1.0より大きい値を指定するとイメージが明るくなり、1.0より小さい値を指定すると暗くなります。

"Reduce Noise", nは、ISO感度が大きいときや露出時間が長いときに発生するイメージ内のランダムな変動(ノイズ)を低減する。

"Gaussian Blur", radius, sigmaは、イメージのノイズやディテールを低減し、よりスムーズなイメージにする。半径(radius)は各ピクセルの周囲のぼかし半径で、sigmaはGauss分布の標準偏差です。このGaussぼかしは、通常、サイズ変更やエッジ検出の実行の際に使用されます。

img<<Flip Both

イメージの上下左右を反転する。

img<<Flip Horizontal

イメージの左右を反転する。

img<<Flip Vertical

イメージの上下を反転する。

img<<Get EXIF

イメージに埋め込まれたEXIFデータ(シャッター速度や絞り値など)を連想配列として戻す。

img<<Get N Frames

説明

マルチフレームTIFファイルまたはアニメーションGIFファイルに含まれるフレーム数を返す。フレーム番号は、0から開始する。

次の例では、4つのフレームからなるTIFファイルを新しいウィンドウに配置し、フレーム1のイメージを表示する。

img = New Image( "$DOWNLOADS/Multiframe.tif" );
nframes = img << Get N Frames(); // 4を戻す
img << Set Current Frame( 1 ); // イメージ1を表示する
win = New Window( "Multi-Frame TIFF", img );

img<<Get Size

img<<Size

イメージの幅と高さ(単位はピクセル)を含んだリストを戻す。

img<<Rotate(degrees)

指定した角度だけイメージを回転させる。

img<<Save Image(path)

イメージを指定のパス(引用符付きのpath)に保存する。

img<<Scale(scale|xscale, yscale)

イメージのサイズを指定の倍率で変更する。引数を1つ指定した場合は、幅と高さの両方が同じ倍率でサイズ変更されます。引数を2つ指定した場合は、幅と高さがそれぞれの倍率でサイズ変更されます。

img = New Image( "$SAMPLE_IMAGES/tile.jpg" );
xs = 2;
img << Scale( xs );
New Window( "Tilex 2", img );
 
img = New Image( "$SAMPLE_IMAGES/tile.jpg" );
img << Scale( 2, 0.5 ); // イメージの幅を2倍、高さを1/2倍にする
New Window( "Tile squished", img );

メモ

イメージのサイズを取得し、倍率を掛け、サイズを設定するスクリプトの代わりにScaleを使用できます。

img<<Set Current Frame

説明

マルチフレームTIFFファイルまたはアニメーションGIFファイルにおいて、表示したいフレーム番号を設定する。最初のフレーム番号は0、最後のフレーム番号はフレーム数から1を引いた値となります。たとえば、フレームが4つある場合は、フレーム0~フレーム3を指定できます。

次も参照

img<<Get N Frames

img<<Set Size(width, height)

イメージのサイズを指定の大きさ(単位はピクセル)に変更する。イメージの縦横比を固定したい場合は、元のイメージの縦横比と同じ比率の高さと幅を指定します。

img<<Transparency(fraction)

イメージの透明度を設定する。fractionには、0.0(完全に透明)~1.0(透明度なし)の値を指定します。

より詳細な情報が必要な場合や、質問があるときは、JMPユーザーコミュニティで答えを見つけましょう (community.jmp.com).