「ロジスティック」プラットフォームを起動するには、[分析]>[二変量の関係]を選択します。「二変量の関係」起動ウィンドウでは、4種類の分析が可能です。順序尺度または名義尺度のY変数と連続尺度のX変数を指定すると、「ロジスティック」プラットフォームが起動されます。
図8.3 ロジスティックの起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。起動ウィンドウには、次のようなオプションがあります。
Y, 応答変数
分析したい目的変数(応答変数)。目的変数は従属変数とも呼ばれます。順序尺度か名義尺度でなければなりません。
X, 説明変数
分析したい説明変数(予測変数)。説明変数は独立変数とも呼ばれます。連続尺度でなければなりません。
ブロック
(ロジスティック分析では使用できません。)ブロック変数とする列。
重み
データテーブルの各行に対する重みを含んだ列。値が0より大きい行だけが分析に用いられます。
度数
分析において各データ行に度数を割り当てます。分析対象のデータが要約されたものであるときに役立ちます。
By
By変数の水準ごとに個別のレポートが作成されます。複数のBy変数を割り当てた場合、それらのBy変数の水準の組み合わせごとに個別のレポートが作成されます。
イベントを示す水準
(名義尺度の応答変数を1つ指定し、その変数が2値である場合に使用できます。)2水準のうちにどちらの水準に興味があるか(オッズの分子にどちらの水準をもってくるか)を指定できます。
ヒント: ロジスティックモデルでイベントとして使用するデフォルトの水準は、水準の順序によって決まります。デフォルトの水準を変更するには、「値の表示順序」列プロパティを使います。
「ロジスティック」プラットフォームでは、要約されていないデータ、および要約されているデータのいずれも分析できます。
要約されていないデータ
観測値ごとに1行ずつあり、Xの値が1列、Yの値が1列に入力されています。
要約されたデータ
XとYの値の組み合わせが同じである複数の観測値が1行にまとめられているデータです。データテーブルには、各行の観測値の数を示す度数列が必要です。起動ウィンドウで、この列を[度数]に指定してください。
「ロジスティック」プラットフォームの要約されたデータの例は、名義ロジスティック回帰の例にあります。
メモ: 「二変量の関係」起動ウィンドウでは、連続尺度、順序尺度、名義尺度の列が使用できます。順序尺度または名義尺度の目的変数(Y)と連続尺度の説明変数(X)という組み合わせに対して、「ロジスティック」プラットフォームが起動されます。それ以外の組み合わせでは、「二変量」、「一元配置」、「分割表」のいずれかのプラットフォームが起動します。