起動ウィンドウはプラットフォームへの入り口であり、ここで分析する列を指定します。Figure 2.11は「一変量の分布」の起動ウィンドウを示しています。
図2.11 起動ウィンドウの機能
どの起動ウィンドウにも以下のオプションがあります。
列の選択
現在のデータテーブルにある全変数の一覧を表示します。次の点に留意してください。
– 列名の横にある尺度アイコンを右クリックすると、尺度を変更できます。
– 列名を右クリックすると、変換列を作成できます。詳細については、JMPプラットフォームでの列の変換を参照してください。
– 列をフィルタリングおよび並べ替えるには、赤い三角ボタンのメニューからオプションを選びます。詳細については、列フィルタメニューを参照してください。
選択した列に役割を割り当てる
選択されている列を、役割([Y]、[X]など)のリストに移動します。この操作により、特定の役割を、列に割り当てていきます。この作業は、適切な役を、俳優に割り振るようなものです。選択した列に役割を割り当てるボタンを参照してください。
「グラフビルダー」ウィンドウでは、[ダイアログボックス]ボタンまたは[やり直し]>[分析の再起動]をクリックすると、このパネルが表示されます。
アクション
以下のオプションがあります。
OK
分析を実行します。
キャンセル
分析を実行せず、起動ウィンドウを閉じます。
削除
選択されている変数を役割から削除します。
前回の設定
前回実行した分析の設定内容を読み込みます。
ヘルプ
起動ウィンドウのヘルプを表示します。
ヒント: 前回開いたプラットフォームの起動ウィンドウを再び開くには、[表示]>[前回使用したプラットフォーム](Windows)または[ウィンドウ]>[前回使用したプラットフォーム](macOS)を選択します。
多くの起動ウィンドウ内には、以下のようなボタンがあります。特定のプラットフォームにしか表示されないボタンについては、該当するプラットフォームの章で解説しています。
Y
応答変数(目的変数、従属変数)として列を指定します。応答変数の分布が調べられます。
X
Y変数の分布を予測するための独立変数(説明変数)または分類変数として列を指定します。
重み
データに重み(重要度、影響度など)をつけるのに使う変数の列を指定します。
度数
この役割を割り当てた列の値は、各行の度数(繰り返し数)を表します。このオプションは、分析対象のデータが要約されたものである場合に、度数を割り当てるのに便利です。この役割が割り当てられた列の値が0または正の整数であるとき、その値は各行の観測値の度数(個数)を表します。
検証
この役割を割り当てた列の値は、モデルのあてはめの際、学習セット・検証セット・テストセットのいずれかに各行を割り振ります。
メモ:
– 一部のプラットフォームでは、[検証]列の水準数が3以上である場合、K分割検証が使用できます。
– 「列の選択」リストで列を選択していない状態で[検証]ボタンをクリックした場合は、検証列を作成することができます。検証列を作成する方法の詳細については、『予測モデルおよび発展的なモデル』の検証列の作成を参照してください。
By
指定した列の水準ごとにレポートが作成されます。
ほとんどの起動ウィンドウにおいて、列フィルタのメニューが表示されます。列フィルタのメニューは、「列の選択」パネルの赤い三角ボタンをクリックすると表示されます。これらのオプションを使うと、列を並べ替えたり、列の表示/非表示を切り替えたり、列を検索したりできます。
図2.12 列フィルタのメニュー
リセット
列のリストを元の状態にリセットします。
フィルタの表示
検索したい列名を入力するためのボックスを開きます。フィルタをカスタマイズするには、ボックスの横にある矢印をクリックし、オプションを選択します。
名前で並べ替え
列を名前の文字コード順(昇順または降順)、あるいは元の順序に並べ替えます。
尺度
特定の尺度の列の表示/非表示を切り替えるためのオプションが表示されます。
数値
数値データタイプの列の表示/非表示を切り替えます。
文字
文字データタイプの列の表示/非表示を切り替えます。
式
式データタイプの列の表示/非表示を切り替えます。
除外する表示形式
指定した表示形式の列を「列の選択」リストで非表示にします。
グループ化されている列
列のグループの表示/非表示を切り替えます。詳細については、データテーブル内での列のグループ化を参照してください。
グループ化されていない列
グループ化されていない列の表示/非表示を切り替えます。