「一元配置」プラットフォームを起動するには、[分析]>[二変量の関係]を選択します。「二変量の関係」起動ウィンドウでは、4種類の分析が可能です。連続尺度のY変数と名義尺度または順序尺度のX変数を入力すると、自動的に「一元配置」プラットフォームが開きます。X変数とY変数の組み合わせごとにレポートが作成されます。
図6.4 一元配置の起動ウィンドウ
「列の選択」の赤い三角ボタンのメニューのオプションについては、『JMPの使用法』の列フィルタメニューを参照してください。起動ウィンドウには、次のようなオプションがあります。
Y, 目的変数
分析したい目的変数(応答変数)。変数のデータタイプは「数値」でなければなりません。
X, 説明変数
分析したい説明変数(予測変数)。変数のデータタイプは名義尺度または順序尺度でなければなりません。
ブロック
ブロック変数とする列。指定すると、Y変数の値がブロック変数ごとに中心化されます。ブロックごとの各グループのセル度数が等しい場合、「一元配置」プラットフォームのいくつかのオプションは、二元配置分散分析として動作します。ブロックごとのグループのセル度数が異なる場合、ブロックがある一元配置分散分析モデルがあてはめられ、「一元配置」プラットフォームのオプションは使用できません。
重み
データテーブルの各行に対する重みを含んだ列。値が0より大きい行だけが分析に用いられます。
度数
分析において各データ行に度数を割り当てます。分析対象のデータが要約されたものであるときに役立ちます。
By
By変数の水準ごとに個別のレポートが作成されます。複数のBy変数を割り当てた場合、それらのBy変数の水準の組み合わせごとに個別のレポートが作成されます。
「一元配置」プラットフォームでは、要約されていないデータ、および要約されているデータのいずれも分析できます。
要約されていないデータ
観測値ごとに1行ずつあり、Xの値が1列、Yの値が1列に入力されています。
要約されたデータ
XとYの値の組み合わせが同じである複数の観測値が1行にまとめられているデータです。データテーブルには、各行の観測値の数を示す度数列が必要です。起動ウィンドウで、この列を[度数]に指定してください。
分散分析のデータでは、JMP以外の形式では、1行に複数の観測値が含まれていることもあります。JMPでそのような形式のデータを分析するには、データを読み込んでから、各行が1つの観測値を含む形式に構成し直す必要があります。データを積み重ねて一元配置分析を実行する例を参照してください。
メモ: 「二変量の関係」起動ウィンドウでは、連続尺度・順序尺度・名義尺度の列が使用できます。連続尺度の目的変数(Y)と名義尺度または順序尺度の説明変数(X)を指定すると、「一元配置」プラットフォームが開きます。それ以外の組み合わせでは、「二変量の関係」・「分割表」・「ロジスティック」のいずれかのプラットフォームが起動します。