「一元配置」プラットフォームの[対応のある列を設定]オプションでは、対応がある場合の分析を行うために、対応付けのための変数(ID変数)を指定します。[対応のある列を設定]オプションは、異なるグループのデータが同じ個体から取られた場合など、データに対応がある場合に使用します。起動ウィンドウでブロック変数を指定した場合、[対応のある列を設定]オプションは使用できません。[対応のある列を設定]オプションの例を参照してください。
メモ: この分析の特殊なケースが、対応のあるt検定です。「対応のあるペア」プラットフォームでも対応のあるデータを分析できます。ただし、ペアとなっているデータが異なる行ではなく、異なる列に入っている必要があります。
[対応のある列を設定]オプションでは、主に2つの処理が行われます。
• グループ変数(「二変量の関係」におけるX変数)と対応付けのための変数の両方を含んだ加法モデルが(反復比例あてはめアルゴリズムを使用して)あてはめられます。反復比例あてはめアルゴリズムは個体が何百もあるときに非常に有効です。個体数が多い場合に、線形モデルを普通にあてはめると、計算に時間がかかり、膨大なメモリが必要になります。
• 一元配置プロットに、グループ間で対応する点をつなぐ線が表示されます。同じIDを持つ観測値が複数ある場合は、それらの観測値の平均をつなぐ線が描かれます。一元配置プロットから線を消すには、[表示オプション]>[対応を表す線]を選択します。
「対応のあるあてはめ」レポートには、効果とそのF検定が表示されています。これは、「モデルのあてはめ」プラットフォームで交互作用項のあるモデルとないモデルの2つを実行したときに計算される検定と同じです。水準が2つしかないときは、F検定は対応のあるt検定と等しくなります。
メモ: 「モデルのあてはめ」プラットフォームの詳細については、『基本的な回帰モデル』のモデルの指定を参照してください。