「変動性図」プラットフォームでは、許容下限と許容上限に基づいて部品を判別した場合に誤判別される割合を算出できます。[誤分類率]オプションを選択すると、(まだモデルを指定していない場合)モデルの種類を選択するためのウィンドウが表示されます。
図6.9 「誤分類率」レポートの例
誤分類率は、部品の測定値Yと部品の真の値Xの同時確率密度関数に基づいて計算されます。この同時確率密度関数には、二変量正規分布のものが使われます。説明をわかりやすくするために、以下の確率を定義します。
d = P[(LSL ≤ X ≤ USL) and (Y < LSL or Y > USL)]
b = P[(X < LSL or X > USL) and (LSL ≤ Y ≤ USL)]
p = P(LSL ≤ X ≤ USL)
良い部品で、誤って棄却される確率
良い部品のなかで間違って棄却される条件付き確率、d/p。
悪い部品で、誤って受容される確率
悪い部品のなかで間違って受容される条件付き確率、b/(1-p)。
部品が良く、かつ棄却される確率
部品が良く、かつ棄却される同時確率、d。
部品が悪く、かつ受容される確率
部品が悪く、かつ受容される同時確率、b
部品が良い確率
部品が良い確率、p。
詳細については、誤分類率の統計的詳細およびBurdick et al.(2005)を参照してください。