次のような場合には、パラメトリックな生存時間モデルに、「生存時間(パラメトリック)のあてはめ」プラットフォームではなく「非線形回帰」プラットフォームを使用してください。
• モデルが非線形である場合
• Weibull分布・対数正規分布・指数分布・Frechet分布・対数ロジスティック分布・最小極値分布・正規分布・最大極値分布・ロジスティック分布以外の分布を仮定する場合
• 通常の右側打ち切り・左側打ち切り・区間打ち切りとは違う特殊な打ち切りがある場合
「非線形回帰」プラットフォームは、指定した損失関数に基づくパラメータ推定ができることから、さまざまなモデルを最尤推定できます。「非線形回帰」プラットフォームの詳細については、『予測モデルおよび発展的なモデル』の非線形回帰を参照してください。
打ち切りのあるデータに非線形モデルをあてはめるには、まず、計算式エディタにおいて、パラメータを含む損失関数の計算式を定義します。この時、打ち切りデータに対しては、それに適した式を定義します。次に、「非線形回帰」プラットフォームを使用して、最尤法でパラメータを推定します。
なお、「Loss Function Templates」フォルダには、指数分布・極値分布(Weibull分布を最小極値分布で表現したもの)・対数ロジスティック分布・対数正規分布・正規分布・Weibull分布の損失関数を使ったテンプレートが用意されています。これらの損失関数を使うには、各確率分布に対する損失関数テンプレートの「時間」列と「打ち切りの有無」列に時間と打ち切りの値を入力してください。そして、[非線形回帰]を選択し、損失関数の列を[損失]に指定してください。この損失関数では生存時間や打ち切りが考慮されています。また、モデルには説明変数がありません。損失関数ですべて定義されているので、予測式の列(モデルの列)を定義する必要はありません。