「工程能力」プラットフォームの赤い三角ボタンのメニューにある、[正規化箱ひげ図]オプションは、正規化された箱ひげ図の表示/非表示を切り替えます。正規化の際に使われるシグマ(標準偏差)には、タイトルで述べられているシグマが使われます。正規化箱ひげ図を作成するにあたり、JMPは各列の値から平均を引いてシグマ(標準偏差)で割ることにより、正規化(標準化)します。そして、これらの正規化した分位点を元に、各列の箱ひげ図を作成します。
図9.17 群内シグマの正規化箱ひげ図
Figure 9.17は、「Semiconductor Capability.jmp」サンプルデータのいくつかの工程変数に対する正規化箱ひげ図です。なお、ここでは「ウエハー」をサブグループ変数として、群内シグマを求めています。
緑の縦線は、各変数において平均と標準偏差(シグマ)で正規化した、仕様限界を表しています。グレーの縦の点線は±0.5の位置を示しています。すべてのデータは標準偏差が1になるように正規化されているので、その幅は元データの標準偏差(シグマ)に相当します。