「選択モデル」レポートの「パラメータ推定値」セクションには、「項」としてリストされている効果ごとに、効用関数に関する係数の推定値と標準誤差が表示されます。製品の属性に対するパラメータは、「部分効用(part-worth)」と呼ぶこともあります。起動ウィンドウで[Firthバイアス調整推定値]オプションをオンにした場合は、Firthのバイアス調整を伴う最尤推定が行われます。この推定値は、通常の最尤推定値に比べ、より良い性質をもちます。効用関数の詳細については、効用と確率を参照してください。
AICc(修正された赤池情報量規準)、BIC(Bayesの情報量規準)、(−2) × 対数尤度、(−2) × Firth対数尤度が表示されます。これらは、モデルを比較するための統計量です。『基本的な回帰モデル』の尤度・AICc・BICを参照してください。
起動ウィンドウで[Firthバイアス調整推定値]オプションをオンにすると、レポートに(−2) × Firth対数尤度が表示されます。このオプションは、デフォルトではオンになっています。なお、Firthのバイアス調整を伴う最尤推定を行った場合も、行わなかった場合も、AICcや(−2) × 対数尤度の計算には、計算式自体は同じものが使われます。
メモ: 適合度統計量は、いずれも値が小さいほどよくあてはまっていることを示します。