「多変量の相関」プラットフォームの「偏相関図」レポートは、偏相関の様子をグラフに描きます。偏相関図では、各変数が点で、変数間の偏相関が辺で描かれます。点の配置は、[頂点の配置方法]オプションによって決まります。オプションは、[固有ベクトル]と[円形]の2つです。[円形]は、点を等間隔に円に沿う形で表示します(図が正方形でない場合は、楕円形になります)。[固有ベクトル]は、偏相関係数行列の固有ベクトルに基づいて点を配置します。各固有ベクトルに、対応する固有値の平方根を掛けることによって、スケールを調整した固有ベクトルを座標とします。図の下で指定した次元の、スケールを調整した固有ベクトルが、偏相関図の座標となります。
各変数の点は、他の変数の点と線でつながれています。線の色は、変数間の正(青)または負(赤)の偏相関を示しています。線の幅は、変数間の偏相関の強さを示しています。線が太いほど、偏相関が強いことを表します。
以下のオプションを使って図を調整できます。
頂点の配置方法
点の配置方法として、[固有ベクトル]または[円形]を選択できます。
回転
回転ボタン を使って、図を回転します。
偏相関の絶対値
偏相関の絶対値が指定された閾値を下回る場合、その線を非表示にします。「偏相関の絶対値」のボックスに値を入力するか、または、スライダによって、その閾値を指定します。
色の強弱
線の色を調整します。
幅
線の幅を調整します。
透明度
線の透明度を調整します。
リセット
表示のオプションをすべてデフォルト値にリセットします。
次元の選択
(固有値に基づいて配置する場合のみ使用可能。)頂点の配置に使用する固有ベクトルの次元を指定します。
「偏相関図」の赤い三角ボタンのメニューには、以下のオプションがあります。
固有値
偏相関係数行列を固有値分解して得られた固有値を並べて表示します。
固有ベクトル
偏相関係数行列を固有値分解して得られた固有ベクトルの表を表示します。
偏相関の表示
偏相関の値を、対応する弧の上に表示します。
カラーテーマ
図のカラーテーマを選択できます。
座標の保存
スケールを調整した固有ベクトル(次元)を、新しいデータテーブルに保存します。スケールを調整した固有ベクトルとは、固有ベクトルに、対応する固有値の平方根を掛け合わせたものです。これらが、偏相関図で使用される座標になります。