旧機能の管理図の起動ウィンドウには、データテーブルにある列がリストされます。また、ここには、分析対象となる変数やサブグループの標本サイズを指定します。
管理図にプロットする変数を選択します。
• 計量値管理図では、測定値の列を指定します。
• 計数値管理図の場合は、不適合品数や不適合数といった度数、もしくは、不適合品率や不適合率といった率を指定します。すべてのデータが0~1の非整数値である場合以外は、データは度数とみなされます。
メモ: データテーブルの行は、観測値が収集された順序で並べ替えておく必要があります。[標本ラベル]に変数を指定する場合でも、観測値は管理図に表示する順序に並べ替えておく必要があります。
横軸のラベルにする変数を指定すれば、サイズの異なるサブグループを作成することができます。[標本ラベル]に変数を指定しなかった場合、管理図の横軸におけるラベルには、通し番号が使われます。
• サブグループの標本サイズが等しいときは、「一定の標本サイズ」オプションを選択し、テキストボックスにその標本サイズを入力します。[標本ラベル]に変数を指定した場合は、その変数の値が、管理図の横軸におけるラベルになります。該当のサブグループに欠測値が含まれているかどうかに関係なく、その標本サイズが管理限界の計算に使われます。
• サブグループ標本の行数が異なる場合や欠測値がある場合に列で各標本を識別するには、[標本ラベルでグループ化した標本]オプションを選択し、各標本を識別する値を含む列を指定してください。
計数値管理図(P、NP、C、U管理図)では、データテーブルにおける1行が、1つのサブグループを表します。選択内容に応じて、「標本サイズ」、「一定のサイズ」、「ユニットサイズ」などの追加のオプションが起動ウィンドウに表示されます。計数値管理図では、サブグループの標本サイズやユニットサイズを含んだ列を指定することもできます。管理図の種類としてIRを選択した場合、[移動範囲の区間]テキストボックスが表示されます。このテキストボックスに入力するのは、移動範囲を計算するための測定値の個数です。
メモ:
• データテーブルの行は、観測値が収集された順序で並べ替えておく必要があります。[標本ラベル]に変数を指定する場合でも、観測値は管理図に表示する順序に並べ替えておく必要があります。
• 定数サイズに指定した値の非整数部分は、切り捨てられます。サブグループの一定の標本サイズが実際に非整数である場合には、その非整数に対応するような[標本ラベル]の列をデータテーブルに用意し、その列を指定する必要があります。
Figure 14.4は、サンプルデータの「Quality Control」フォルダにある「Coating.jmp」サンプルデータのXBar管理図で、サブグループの標本サイズが異なります。
図14.4 サブグループの標本サイズが異なる計量値管理図
「フェーズ」には、異なるフェーズ(phase; セクション)を識別する列を指定します。「フェーズ(phase)」とは、データテーブル内の連続する観測値をグループにまとめたものです。たとえば、新しい工程で生産を開始する前と後は異なるフェーズだと定義できます。指定したフェーズ変数の水準ごとに、シグマや限界値が新たに計算され、また、ゾーンやテストの結果が新たに計算されます。
XBar、R、S、IR、P、NP、C、U、予め集計、およびLevey-Jennings管理図の場合は、起動ウィンドウに[フェーズ]変数ボタンがあります。このボタンでフェーズ変数を指定すると、フェーズ変数の値によってグループ分けされます。限界値をデータテーブルに保存する際は、各フェーズに対して計算されたシグマと限界値が保存されます。
ここで指定した列の値ごとに、個別に分析が行われます。