「工程のスクリーニング」プラットフォームの工程性能グラフは、安定性(stability)と工程能力(capability; 仕様限界への適合性)を示した4象限のグラフです。このグラフにプロットされる各マーカーは、仕様限界が指定されている各工程を表します。マーカーの種類は、工程の目標指数およびCp値により決まります。左向きの三角形は目標を下回っていること、円は目標に等しいこと、右向きの三角形は目標を上回っていることをそれぞれ意味します。また、白抜きのマーカーは工程の変動が適切であることを意味し、塗りつぶされたマーカーは工程の変動を小さくする必要があることを意味します。Table 8.1は、マーカーの説明をまとめたものです。さらに、工程の重要度を定義した場合は、工程性能グラフのマーカーのサイズが重要度によって決まります。
グラフマーカー |
目標指数 |
Cp |
---|---|---|
目標に近い |
ばらつきOK |
|
目標に近い |
ばらつきを減らせ |
|
目標より大きい |
ばらつきOK |
|
目標より大きい |
ばらつきを減らせ |
|
目標より小さい |
ばらつきOK |
|
目標より小さい |
ばらつきを減らせ |
グラフ上で、水平座標は工程の安定指数を表し、垂直座標はPpkとして与えられる工程能力を表します。デフォルトのグラフは、以下の境界に従って4象限に分割されています。
– 安定指数が1.25を超えると、「不安定」(unstable)。
– Ppkが1.33より小さい工程は、「不適合」(not capable)。
さらに、1.33を安定指数で割った位置に、Cpk値が1.33である位置を示すものとして赤色の曲線が描かれます。この赤い曲線は、不安定で適合していない工程をどのように改善すればよいのかを知る目安となります。赤い曲線の下にある工程は、特殊原因を減らすことで改善できます。赤い曲線より上にプロットされている工程は、特殊原因および共通原因を減らすことで改善できます。グラフ上の点を選択すると、要約表でも該当する工程が選択されます。
ヒント: 工程性能グラフ内の点にポインタを置くと、その工程の管理図のグラフレットを確認できます。簡易グラフをクリックすると、そのグラフをレポートウィンドウに追加できます。グラフレットの設定を変更するには、管理図の設定を参照してください。